卒業

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「 え 、」
「 なに風磨くんそんな大きい声出して…え!中島〇〇 ちゃん卒業するの… 」
「 風磨くん固まってるけど大丈夫?? 」
「 いや、でもいいふうに考えると卒業するってことは誘ってもいいってことだろ??」
「 でもあの子ガード鉄壁だからなあ 、、、」






楽屋で話題になっている"乃木坂46中島〇〇 "の卒業発表 、事務所にファンも多いしそもそも日本全体で見て多いのはわかる。だけど兄として妹の名前がメンバーからそれも菊池からこういう形で出るとさすがに焦る。





「 急に慌ててケンティどうしたの、」
「あ、そうちゃん、、、どうもしてないよ大丈夫」
「もしかしてケンティも好きとか??」
「ちがうよ」





"お兄ちゃんの名前はだしたくない"
そう言われた時は嫌われたのかと思った。ジャニーズに入る前も入ってからも嫌なことがあった時の癒しは〇〇 だったから。嫌われたかもしれない 、その思いで顔面が蒼白したのを覚えている。




「お兄ちゃんが世界でいちばんすきです」
「お兄ちゃんがいちばんかっこいいですね、、私のお兄ちゃん俗に言うイケメンです。」
テレビでお兄ちゃんが好きだと言ってくれてどれだけ安心したことか。






「 お兄さん大好きだからなあ〜〇〇 ちゃん 」
「 いやでも…それはアイドルだからかもしれないし」
「〇〇 ちゃんほんとにお兄さんしか見えてない、ファイトソングん時も藤原さくらさんに“ わたしのお兄ちゃんほんとにかっこいいから恋愛しないのもある”つってた」





いや盗み聞きすんなよ
とツッコミながら俺も盗み聞き中であることに気づく。





「 裏表ないしちゃんとしてるし気遣い凄いしその上可愛い 」
「 可愛いよね、共演した時びっくりしたもう何年が前だけど 、」
「 至近距離で見ても可愛かった 」
「いいなあ、俺も共演してみたい!!そういえば健人くんも共演したことあるんだっけ??どうだった??」
「素敵な女性だったよそれだけ」




ケンティってあんまり〇〇 ちゃんに興味無いよね。
と聡ちゃんが呟いてまた〇〇 の話がはじまる。
そりゃあ妹だから可愛いし大事だけど恋はしてないよなあ、なんて思いながら。





「 え、、、an・anと写真集?ラグジュアリー?? 」
「は?」
「やっぱりケンティも興味あるんじゃん」
いやいや、さすがにお兄ちゃん聞いてない。俺は決まった時〇〇 に言ったし機嫌の悪い〇〇 も見てきたけど。それはさすがに聞いてない。




「いや俺〇〇 ちゃんのそういうの見れないって!!見たらどうなるか分んねえし…何冊買おうか」