01

冷たくて、でも優しい。
そんな君に、
わたしは一生に一度の恋をした。



Tales of Destiny
〜認めさせるために〜



「ーーーソラ=オルトル」
「はい!」

綺麗な装飾が映るここ、セインガルド城の謁見の間。そこにわたしは新品の制服を着て登城していた。
目の前には七将軍の方々や、前線で戦う隊長クラスの人たちがわたしを見て……いや、品定めするようにこちらを見ている。
なぜなら、こんな小さくて力の弱そうなわたしが客員剣士として任命されているから。

客員剣士になるためには筆記実技はもちろんのこと、大きな後ろ盾ーー誰かからの推薦がなければならない。前者は死に物狂いでやったし、これは誰にも文句は言わせない。