6. お菓子作り



という訳で。

「あむちー!一緒に学校行こー!」

登校途中に偶然見かけたあむちゃんにアタックしました。

当たって砕け散る、それがややの信条だ!!

今朝そう言ったら『ややたん。それでこそ武士でちゅよ』というぺぺちゃんのお墨付きをもらった。


「わっなな、なに!?」

『てきしゅーだー!』

『敵襲って……』

元気よく後ろから声をかけたら怖がりという事前情報の通り、跳び上がったあむちゃんとテンション高く叫ぶランと無表情でツッコミを入れるミキ。

「あっ。キミ、ガーディアンの…!」


あむちゃんはややを振り返って驚いた顔をする。

「ややだよ、あむちー!」

すかさず切り返すと、あむちゃんは狼狽えたように後ずさって、おそるおそる口を開いた。

「あ、あむちーって……?」

「あむちゃんのあだ名!……だめ?昨日夜なべして考えたんだけど…どうかな?」


だめなら別の考えるけど。

ぺぺちゃんもろともお友達になりたいオーラを醸し出しておもむろに遠ざかった距離を縮める。

「くっ、なんなのこのコ…!?そこはかとなく妹を彷彿とさせる…!!」

へぇ、あむちゃん妹いるんだー。

そしてさりげなく更に近づいてあむちゃんと手を繋ぐ。

『え、いつの間にっ』

『なんという早業…!!』

ランとミキが恐れ慄いている。
あむちゃんは目を白黒させていた。

相手が混乱している今こそが好機。

「一緒に行こ?」

『おねがいでちゅー』


あむちゃんの目をじぃっと見つめる。
伝われ、この思い!

暫く見つめあったのち、あむちゃんが絞り出すようにいった。

「う、いっ……一緒に、行くだけ、なら…」

なんとOKをもらってしまった。

「ほんとー!?」

ガーディアンだから断られると思ったのに!

砕け散らなかった!


わーい、とぺぺちゃんと喜びのハイタッチをする。

「ほんとに一緒に行くだけだからね!?ガーディアンには入らないからっ」

その言葉にこくこくと頷く。
ややとしてはガーディアンに勧誘するのは結構二の次な感じなのだ。

そりゃあ入ってくれたら嬉しいけど、本人の意思を無視するのは良くないと思うし。

そして、その問題を置いておいてもややはあむちゃんと仲良くなりたかった。

仲良くなってどうするのかとかは分からないけど、そうしなければならない気がする。

『あ、あむちゃん……』
『相変わらず押しに弱い』

自体の成り行きを見守っていたランとミキがため息をついた。

何はともあれ、あむちゃんと仲良くなろう作戦の滑り出しはまずまずの好調だった。









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