大きく舌を突き出し、ぺちゃぺちゃと音を立てて、床に溜まる汚い粘液を舐め上げたその時、後ろから腰を強く掴まれた。ペニスが、ゆっくりとアヌスに挿ってくる。
「っああ……ああぁ」
「見ろよ。こいつ、ちんぽ挿れられながら精液舐めてるぜ。きったねぇ」
ぺっ、と頬に唾を吐きつけられた。目の前から男が消え、代わりに、智泰。この靴は、智泰の履いているものだ。一緒に買いに行ったのだから間違いない。曲線の美しい、艶のあるブラウン。
見上げると、嘲るような笑みを浮かべた彼の顔がそこにあった。そんな表情をしていても、智泰は爽やかな印象を崩さない。顔立ちが稀に見ぬ程整っているからだろうか。彼は、ズボンや下着を僅かに下ろし、勃起したペニスを僕に差し出している。もう何度も見た、亀頭へ僅かに皮を被ったペニスだ。
「ほらよ。お前の大好きな大好きな、俺のちんぽだ」
それは、違う。僕は彼が好きだが、そういう意味で、ではない。しかし、喉は鳴る。唾液が口の中に湧く。
べちん、と彼のペニスに頬を打たれた。鼻から息を吸えば、いやらしい匂いが届く。亀頭へぬちゃぬちゃ舌を這わせる。カウパーの味がした。しょっぱい。
顎を持ち上げられ、顔の位置はそのままでそこを引き下げられる。大きく開かされた口にペニスがぐいぐい挿ってきた。同じタイミングで、アヌスに挿ってきていたそれが、ついに奥まで届く。
「んんっ、んっんんっ」
涙は止まらない。鼻が詰まった。大きな快楽が全身を貫く。ぞくぞくと鳥肌が立ち、脳は蕩けそうだ。
前も、後ろも、ペニスに貫かれている。さっきまで目の前にいた男は、いつの間にかまた戻ってきて、何かを僕の顔の傍で揺らした。熱く、焦げるような匂い。煙草だ。
「こいつの髪、燃やしていいか?」
口の中に入っていたペニスが、ちゅぽん、と抜かれた。
「あっぶね。お前、俺がしゃぶらせてんだからさ。びびったこいつに噛まれたらたまらんだろ」
「悪りぃ悪りぃ」
智泰と位置を代わり、ケタケタと笑う男が、目の前にしゃがんでくる。
「火のついた煙草、しゃぶってみろよ」
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