プールへ行こう



「きゃー!高級ホテルの屋上のプールなんてはじめて!」

「こういう所のほうが落ち着いていていいだろう」

「おおおボーイさんがトロピカルジュース運んでる!セレブがテラスの下でアロママッサージしてる!」

「……君はまったく落ち着きがないが、な」

「だって、御剣さんとプールだなんて楽しすぎるじゃないですか」

「ム。そ、そう…か。まぁ私も君に誘われなければ中々こういう所には来ないが」

「だから楽しみましょうよー」

「…キミが今おもむろに手にした、そのビーチボールでか…?」

「いきますよー、サーブ!」

「むむ、トス!」

「あはっ、上手いですね御剣さん。アターック」

「ブロック!…ひとつ聞いていいか、ナマエ君」

「なんですかーレシーブ!」

「こういった所でこのようなアレは非常に恥ずかしいのは私だけかアタック!」

「ぎゃっ。…んもー、顔に当てることないじゃないですか!」

「せめて。せめてプールに入ろう、頼むから」

「じゃ、そうしますか」




「冷たくて気持ちいーですね」

「そうだな……っ!?ちょ、な、何をそんなにひっつく事があるのだ!?」

「あ、意外と深さがあったからつい…。御剣さんの身体、がっしりしてて頼もしいから」

「浮き輪!浮き輪は無いのか!?」

「さすがにそんな荷物になるものは持ってきてませんよう」

「じゃあ何か羽織るかタオルを巻くかしてくれ」

「何むちゃくちゃ言ってるんですか、プールの中ですよ?」

「しかしだなナマエ君、女性の水着というものはもはや下着同然でもちろん男性もほぼ裸に近いわけだがそんな状態で肌をくっつけることがどういう」

「つまりムラッと来ちゃうってことですか?」

「なっ……そういう言い方は…!!!」

「嫌なら上がってまたビーチバレーやりましょうよ」

「……ムムムム、いや、もういい…このままで…」

「えへへ、このままで」

「(どうしてプールの中にいるのにのぼせそうなのだ、私は)」








確信犯でもいいじゃない。

炎天下のあなたも素敵!



SHORT
式日