漫画喫茶へ行こう
「唐突で申し訳ないが、検事局のエアコンがイカレてしまって仕事にならない。
静かで一人になれて紅茶を飲みながらデスクワークのできる理想空間を知らないか、ナマエ君」
『いらっしゃいませ!ご利用何時間になさいますか』
「とりあえず5時間パックでお願いしまーす」
「うム。やはりキミに相談した私が悪かったようだな」
「え、何でですか。条件にピッタリですよ漫画喫茶。個室だしパソコンだってあるし」
「私がこんな処で……」
「文句言うなら自分のおうちで仕事すれば良かったじゃないですかー」
「ム…(しまった、正論すぎて何も言えない)」
「まぁまぁ、御剣さんが思っているより意外と快適空間ですから!」
「そうか。じゃあ取り敢えず、濃い目に淹れたジャクソンのアールグレイを」
「うム。御剣検事様に庶民の娯楽をおすすめした私が悪かったようだ。
カップ自販機のリプトンか日東紅茶で我慢してはいただけませんか」
「仕方あるまい……坂東ホテルから調達しよう」
「私御剣さんのそういう自由なところ大好きですよ」
「くっ…、う、ふふふふ、ふ」
「………、」
「う、うるさいですかね?ごめんなさい、これでも笑いこらえてるんですけど。
いやーもう、この漫画の新刊読みたかったんですよねぇ…ププーッ」
「集中できん」
「わーっ、ごめんなさい黙ります黙ります!」
「…いや、今日はもうヤメにしよう。こんな日は息抜きもいいだろう」
「あ、じゃあDVDでも観ます?確かカウンターで貸し出してますよ。
トノサマン・ザ・ムービーありましたよ」
「ム…!!ザ・ムービーは実はまだ観ていないのだが」
「良かったあ。もう観たって言われたらちょっと引くところでした」
「観る前にちょっと日東紅茶をおかわりしてきてもいいかね」
「アハッ、御剣さんももうすっかり漫画喫茶をマスターしましたね」
「……正直なところ、少し楽しい」
たまには糖分たっぷりのティータイムを。
満喫してね、お気に召すまま。
SHORT
式日