プチ02* 一柳と牙琉




「一柳弓彦、キサマに関するよからぬ情報を耳にした」

「な、な、なんだよいきなり」

「彼女のメールアドレスを知っているらしいじゃないか!」

「彼女って...」

「決まってるだろ。事務室に住まう麗しの彼女のことさ」

「住んではいないと思うけどな」

「論点のすり替えはやめてもらおうか。で?知っているんだろ?メールアドレス」

「.........」

「黙秘は肯定ととらえる。教えろさあ今すぐに」

「勝手に教えたりしたらめちゃくちゃ怒られる。それにオマエだってめちゃくちゃ嫌われるぜ、想像つくだろ?」

「ううう...」

「だいいち、メールだって仕事の話以外はほぼ返信ないから、あいつ」

「じゃあLINEは!FBやツイッターは!この際mixiでもいい、どれか一個くらいアカウント持ってるだろ!」

「残念だったな、牙琉検事。恐らくどれもアウトだ。あいつガラケーだし」

「くそっ、とりつく島も無い!だがそこがいい!」

「ドMか...」

「キミに彼女の良さがわかるかい?小学校の同級生だか知らないが、あまり調子に乗らないことだ」

「ふーん、オレ、あいつの好みのタイプとか知ってるけどな。個人情報は流せないけど、それくらいなら...と思ったけど」

「一柳弓彦ォォオ...!!」

「邪々苑のランチが食べたい」

「いいだろう、安いもんさ!」











「亜内検事。牙琉検事を見ませんでしたか?」

「おや事務室の...。さっき一柳検事と外に出ていくのを見ましたよ。ランチじゃないかな」

「そうですか...残念。この前倉庫の整理を手伝ってくれたお礼をと思ったんですけど」

「それは?」

「食堂の食券です...一日限定三食のスペシャルランチ」

「ほお、絶品という噂は聞いてますぞ」

「亜内検事、よかったらご一緒にいかがですか?」

「あ、いや、私は...牙琉検事に知れたら殺されそう...」

「?」

「いやほら私は愛妻弁当だから」

「あ、そうでしたね。どなたかランチまだの方は...夕神さんくらいかな...」

「そうだね、彼がいいですよ。強そうだし怖いし」

「??」

「おほほ、独り言ですお気になさらず(しかし間が悪いな、牙琉検事...)」










後日

「一柳弓彦ォォオ...!キサマなんかと焼き肉ランチ食べてたせいでッ!!」

「いでででっ、何だよ、何でオレなんだよー!!ユガミってやつに文句言えばいいだろ!!」

「無理、あいつ怖いもん!話し掛けただけで斬られそうになった!」

「いでで...完全に八つ当たりだっ!」



式日