- 口寂しさに最近ハマってるキャンディをポケットから取り出す。
「ねーねーナマエちゃん、口開けて」
唇に押し付けたキャンディが呑み込まれ、やわらかい唇が指を喰んだ。指先から走った甘味を口に入れたキャンディと一緒に噛み砕く。
コロッコロッと転がしている小さい口をじぃと見つめていると手招きされ、屈めば唇に柔らかい感触が当たった。
「足りますか」
見上げてくる視線にさっき噛み砕いたはずの甘味が迫り上がってくる。
「全然足りない。もっとちょーだい」
小さな体を包んで何度も味わい、その甘味をキャンディがなくなっても共有し続けた。
/ 140文字SSのお題より