朝四時、ランデブー
朝靄に包まれる山道を進む。日の出を見るため山に登る人達がいると聞いた。涙を流す人までいるらしく理解の外にあるものにこそ興味が湧いた。
「辛くはないですか」
息を弾ませながら笑う彼女は根性も度胸もある。差し伸べた手を取る事なく前に出た彼女を追う。
「頑張ってよかった」
ミストのような息が光に溶け、太陽が顔を出した。目の前の景色が輝いて見える。ああ、確かに美しいと陽の光を受けて靡く光景に目を細めた。
/ 140文字SSのお題より
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