- あ、今日の授業は小エビちゃんたちも一緒なんだ……と二つ手前の長机に座る丸い頭を見下ろした。両隣にいる二人と一匹と違って真面目に書き込んでんだろうな。見た目派手だけど真面目ちゃんだし。なんて考えながらぼんやりと眺めていた。
テキスト読んだら分かる内容がつまらなくて小エビちゃんを見てる方が楽しい。上下に動く頭は本当に丸い。ふら、ふら、と小エビちゃんが揺れてる。どうしたのかなと思っていると、頭だけがかくっと落っこちそうになった。
「ふふ、かわいい」
一瞬、具合でも悪いんじゃないかって思ったけど眠いんだろうな。あの小エビちゃんがってのは可愛くもあるけど、だんだん腹が立ってきた。こんなとこで隙見せてんじゃねーよ。
「早く終わんねーかな」
「イデッ」
「聞こえているぞ」
先生からでこぴんみたいな魔法が飛んできた。マジかよ、いってぇ。ちょっと涙目になったけど、オレのおかげで小エビちゃんも目が覚めたみたいでいい気分。
寝不足なんだろうか。よく眠れるようになんか持ってってやろうかなって授業そっちのけで考え始めた。