001 知っているか、あなたを想い、眠れぬ夜があることを
002 何故あなたでなければならなかったのか。思い返してもきりがないの。あなたはわたしという存在を証明する、唯一のひとだった。
003 アイデンティティーの矛
004 いつだって繰り返せない愛を夢見てる
005 丸裸の吐息たち
006 ささやかな他殺でよみがえる
007 待ち伏せみたいな求愛
008 さんざめく氷花
009 左利きアンサンブル
010 まるで優しい食物連鎖
011 ごめんね、ごめんね、きみを忘れたいよ
012 昏睡、昏倒、清く正しく混沌
013 泣かないでいいよ、信じちゃいないから
014 やっと見つけた贅沢魔法
015 帰ってこない虚構
016 手放せない明日にはきみがいた
017 ずっと幸せでいる部屋
018 なくせないから辛いんじゃない
019 噎せかえるほどのお伽話に溶けてしまうまで
020 まだ一ミリだって進んじゃいない
021 わたしを泳がす愛煙家
022 愛してるの海が枯れてしまう前に
023 きみの中で、はじめて自分が息衝いてると知った
024 あなたの呼吸とか、心音だとか。ちっぽけな違いすらもが愛しくて、いつもわたしは泣いておりました
025 醜いまでに強張った背骨も、噛み過ぎた爪先も切り刻んだ手首も、泣きながら叱ってくれたひと。
026 星の声がきこえますか、海の底の呼吸を感じますか。誰も知りうることもなかったこの世の墜落を、君と一緒に信じてみようとおもう。
027 そこは屍の道、うずくまる亡者。お前とふたり、歩いてゆけるならば、
028 突き放してくれと言うあなたは、今日もあたしの知らないどこかで知らない体温を殺すのです。
029 お前がいなくては呼吸をすることもままならないというのに、死にたくとも容易に死ねないこの世界は、お前という酷く優しい記憶を孕んで廻り続ける。私という、汚点を抱えて。
030 どこで違えてしまったのか、わたしたちは同じ道を同じ速度で歩いていたはずなのに、わたしたちの糸は解けてしまった。わたしにはもうあなたの名前すら思い出せないのです。
031 さよならを告げる明日にはもうきっと、泣きたくなるほどに世界は美しいのだろう。
032 どうかお前だけに優しい不幸がゆるされますように。
033 この吹雪を鳴らして、みっつ数えておわりを溶かしておしまい。明日にはきっと、わたしのいない春が訪れる。
034 この先、奇跡と呼べる瞬間があなたに幾度となく訪れることだろう。
035 だれかが愛した傷口
036 うつくしき支配者
037 百年生きた夜
038 罪をすてた両手
039 わかりにくい抱擁
040 窒息したラブソング
041 生も死も望むべきでなかった
042 最果ての呼吸
043 少しだけ咽びなく
044 秘密の海に足を浸けて
045 どうしようもなく虚しく思うよ
046 少女たちの宇宙
047 置いてけぼりにはよくある話
048 散らばったわたしを誰が掻き集めてくれるというの
049 溺れる刃
050 あまい反抗期を告げる
051 馬鹿の放電
052 あなたに似合う棺に青はない
053 地獄はあまく最の果て
054 艶めかしい翡翠
055 あとは落ちるだけのアビス
056 つめたさの有限
057 クラン・グランドの音響
058 水底のワルツより
059 切先の熱病
060 さよならに間に合うように
061 微睡みの水槽
062 初恋を攫う方法
063 柔愛(じゅうあい)
064 春の死骸
065 まばゆい動脈
066 わたしの鳥籠をさがしてる
067 フーラ・ネールの解音
068 錆びついた夜明け
069 春の終わりでおやすみ
070 それでも鳴り止まない心臓
071 追いかけるように記憶を殺し、溺れるように影を絶つ。もう大丈夫だなんて、嘘だよ。
072 必要のないものは簡単に手に入るくせに、本当に必要なものはここぞとばかりに逃げてゆく。それに必要のないものまでも手離せない。ただ生きるというひとつのことでこんなにも足掻くわたしたち。(そうだね、強くなりたかった。)
073 これが許される依存ならばどれほど満たされたことだろう
074 目がくらむような永遠に窒息してしまいそう
075 やさしい花になれますことを
076 愛を覚えたキスがいい
077 21gは訪れの春を知らない
078 しあわせ真白
079 花のうえの盲目
080 思い出せないティアラ
081 暁の夜半
082 アンドロメダの森にて
083 こんなあたしでも首のへし折り方くらい知っている
084 優しさが君の身体を貫くまで
085 碧霄は青へ乞う
086 あなた以外の愛が嫌い
087 幸福がすべてだと言えないのは、それに伴う代償があるからだ
088 焼け野原と化した宇宙
089 何をしたらあなたを取り戻せただろう、何をどうしたら、わたしはあなたの傍にいられただろう
090 星のない島
091 永遠の箱の庭
092 溺死の檻は美しい
093 渇く底無し
094 死に損ないの海
095 いばらと獣
096 眼窩にて水没
097 何も愛せないあなたと何にも愛されないわたし、一体どちらが幸福だったの
098 あなたの傍の祈りに似ている
099 ふたりきりの音がする
100 あなたに溶けてしまえればきっと呼吸ができる
101 鎮痛剤に重ねた都会
102 この感情はまだ息づいている
103 なんて愚かなエスポワール
104 泣けば愛される恋でした
105 「主よ、哀れみたまえ」
106 生み出すたびに廃棄したのはなんだったろう。何処へも行けないし戻れない。放棄したのは、なんだったろう。
107 どうかわたしを連れ去るものが変わらずあなたであってほしい
108 星を見送る真冬の夜に
109 ハッピーエンドの喉元は冷たい
110 さよならを繰り返すための輪廻じゃない
111 あなたを好きだとわらっていた世界はもはや遠く、あなたに会えない世界はひどく憎らしく、あなたが想うこの世界はあまりに美しいのです。
112 愛されたのは誰だっただろう(愛されなかったのは、誰だっただろう)