運命へようこそ
あなたがそれを望むならば
いばら姫と踊るマイスリー
白雪姫と喚くフロセミド
傷つかない踵で走るから
喜びと名付けられた怪獣
ひどく耳ざわりのよい反乱
花を欺くおとなたち
ただかたちを欲するさけびを愛と呼べるか

狼さんをひとつまみ
つわものどもの花の跡
剥製になりたがった水生
着飾ったぶんだけ重くなる自尊心
あの薄暮で待ってる
ここが地獄でなにが悪い
うんとやわらかい愛
いつだって僕らだけの赤い糸
海の裏、満ち足りた青をすてて
わたしの幸福を構成するすべてのものたちへ

春なきところに棲みつくふたり
エメラルドを騙る深淵
それはまるで番いの心音
黎明、白ゆり花葬
さりげなく不愉快

さよならをはじまりと喩えるならば
白日を垂らす朝を待つまで
さまよい焦がれも熱は遠く
香をむさぼる、忘れぬように
四十九日、夜をとじる

そっと立ち止まることをゆるしてくれるだろうか
ひどく泣きさけぶさまをみていてくれるだろうか










2019.09.02