たぶんこれはさよならで、苦しみで、愛だった

神さまから少し離れた夜を求めて
流星を落とす速度に乗って
コロニー落としのドリーマー
スイミースイミーどうかいい夢を
檻の深さをなんと問う
あなたの星を未だみつめてる
けだものに化けるエデン
すぐ隣にあった青春

なにもかもが美しいと思える心中だった
天国からはなにも生まれない

この傷痕は爪の裏にひそめた毒に似ている
誰だって手の届くところに愛がほしい
白線の内側に属する対価
オデットさんは欲張りさん
手のひらハルシオン

おびただしい熱情
あまやかなる求愛

降伏します明日から
殻から生まれた衰退を気取る
明日もまた変わらぬ落下速度で生きていく

六等星を逃がしたエメラルド
途方もない飽和
好まれない信仰
蜘蛛の糸のなかでは歌えたのに
終ぞ永遠は生まれなかった
冷めた花を食むように

もっとも重要であるとされる幸福の証明
お前の狭心症は剥製になっても変わらない
確かにやわらかな絶望を忘れられずにいる

あの場所で約束を失くしてしまったのだ
触れた皮膚の薄さを知るように

かざした花を纏う亡霊
世界が否定する善と悪

蝶々結びのエンディング
迷子になれない陽だまり
恋の含有量を調べてみました
あなたを悲しませるための感傷 
あなたとおんなじ空気をひとかけ吸うたこともない
出会わなければよかったと思える恋でした

羅針は高鳴りを数えてる
恋人どうしの砂糖漬け
だれかの心臓になりたかった
獣の遺伝子
アリスの名を腐らせたばかりに
もう見つけられないものこそすべて
差し伸べられた恋情
明滅すべし亡骸
微熱の成り果て
美しい鎖で問うてくれ

かなしいのは骨すら抱けない腕をもつということ
感傷された胸から零れる色彩
やさしかったナイフ
夢から醒めればワンダーランド
スピカ諸共消えてくれ
のたうちまわる讃歌
一瞥のひとつを待ちわびている
眠りをしらないワルツを抱いて
きみを愛する魔物です

真珠を棄てたあの夏へ
ふたりでも不完全である体温
やわらかな心臓が恋と呼ぶので
毎夜張り巡らされた後遺症
ただ名前もない約束で繋ぎ止めたかった
あの時ほしかった傷痕がそこにあった

脊髄色の花
鬱血がお上手
不躾なさかな
凪忘れ

流動へ問う、よに称えた水槽ぞ
然すれば明々泣き頃にいろどられ
さりざりし絵柄を拭う海辺
きみの火傷を測れるならば
おまえの好きな指先をあげる
明解に隠れた銘柄
海を抱えるその腕で
痛みだけでは証明できない愛だった