骨になるまで共犯者
着飾りし悲鳴の咽
銀骨の星波
覚えのない骨
今は亡き深海
あなたのこころを掴んで離さない誰かになりたかった
焼けた野の上、鵺を被って春に泣く
目に見える正義はいつだって偽善だらけ
たとえ生まれ変わってもあなたのところへは戻らない
彼と彼女が幸福であり続けるために
常温に取りまく孤独を飲み込んで
往き残った夜に生きるため
離れないように夏を喰む
憎悪の映るわたしの爪先
真夏にすがるあなたの頼りない腕の白さよ
ひだまりが終わる丘
枯れる夕立に泳ぐ
解けない魔法を食い荒らす
足のつかない底からさようなら
そうやって春を待たず死ぬのだ
幸福の檻がこの先ずっとあなたをゆるしませんように
悲しみに気づいたならば目を覚ませばいい
二本足の棺桶で涙葬
何度でも魅了してやる
君の舌なめずりはずるい
引き返せない指先が愛を成す
息苦しく煮えきる純心
あなたがいつでも離れていけるようにずっと絶望してる
あまいキスならお早めに
不倫もプリンもどうでもいい
生暖かい名前をたどる
馬鹿馬鹿しくもうまく生きるためには自分以外の誰かを否定したくなる、自己を確立できない、だれも振り返ってはくれない、それでも歩いてかなきゃならない。
よく或る話
誰も愛せない庭
あなたのさよならは霞むほどに青い
おだやかな夜は傷口を舐めるだけ
たおやかに染まる、春冷えの亡骸
しなやかな忘却があふれてしまう
ほら、だってこんなにもあなたを求めてる
あなたの頬に流れる水滴が乾くころ、わたしの海は満たされる
春のない世界で生きるということ
あやふやにも縋りつきたい
溺れないなら骨をも覚悟
しなやかな葬列
みずみずしく青が薫る
報われにくい猶予
わたしは夜になれない
諦めたわたしをみつけないで、逃げだすわたしをゆるさないで、泣きじゃくるわたしをみのがさないで
うさぎの夜食
あなたの海までまだ遠い
ストレスフリーの誘惑
なんてことはない、ただのロマンスだ
やさしくつぶれる百日
まだ眠りたくない
褪せた誰かをなんど美化して踏みつぶして悔いたことだろう、もう思い出せないや
もう会えない人間に用はないはずよ
いつまであなたの残り香をついばんでは白昼夢のように浅く手ごたえのない幸福に苛まれていればいいの
膿んだ深海
本物の慰めかた
生き別れの図書館
うれしそうなストロベリー
アーモンドフィナンシェ
泣きながら染みつく指輪
忘れたままの嘘なら残ってる
耳に残るちいさな日溜まり
あたたかすぎる夜がしたたるように
時代の剥離が聴こえるか
青碧は深海にて融解
或る白濁の月光花
冷めた渇望を振り翳す
不器用なら不器用らしく死ね
やすらかに切り込む朝露
終わりより早く寄り添って
三日月燃ゆるほどに、愛
夏が死んだと蝉が笑ってる、このまま青春の後ろがわで白く痩けてゆくのを見つめ続けるにはまだなにか不変的な傷が足りないと、カルキを帯びる肺が満たされる。
あなたの面影はひとつとしてわたしを満たしはしないしあたためてもくれない
どこにもいけないわたしにしないで
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