
かつて『人』と『竜』が共存する大陸があった。
彼らはともに英知をもち 住処を侵すことなく
穏やかな生活を営んでいた。
しかし突然 『人』の侵略によって
そのバランスは破られる。
どちらともが 大陸の覇権をかけ争い
それは大自然の理をも
変化させるほどの大戦となった……。
のちに『人竜戦役』と呼ばれる戦いである。
その結果 敗れた『竜』は 大陸から
姿を消し 『人』は戦いの痛手を乗り越えて
大陸全土 そして それに連なる島々へ
着実に その勢力を のばしていった……。
そして そこから遥か離れた大陸
自然を愛する人々が住んでいた
レストーネ大陸にも
その大陸の人々は手をのばしていた。
なぜならば その大陸には
『神龍』と呼ばれる存在が
神として 崇められていたからである。
その大陸からの勢力に
レストーネ大陸の人々は言った。
『どうか 殺されてしまわぬ うちに』
『何処か見つからない場所へ』
『お逃げくださいませ』
『人』の申し出に 『神龍』は答えた。
『ならば我々は 見付からぬよう』
『姿を変えて 過ごそうではないか』
そしてある龍は人として
ある龍は鳥として
ある龍は──他人の体に住み。
大陸の 『人』に見つかること無く
レストーネ大陸の平穏を守りながら
静かに暮らしていた。
それから 千年が過ぎ──
物語は 始まる。
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Dear, My Doll.