(前回のあらすじ。夢なら覚めて!覚めて覚めてさめて…orz)

と、言うわけで。再び私は寝床に篭り、もう寝ちゃうのー?という変態の声をガン無視して自室の布団に包まりふて寝をする。そして、目が覚め即座に時計を確認。タブレットの画面を見ると時間はこの夢であろうと確信した日の日付の午前8時に戻っており、あ、これは夢だったんだな…と思い寝ぼけ眼でリビングに向かう。そこでとんでもない光景を目にした。

「あ、おはよぉ。朝ご飯できたよっ☆」

目の前のテーブルに朝食が並べられており、本来いないとされていた変態ことすくみずさんが、笑顔でお料理しながらこちらを振り向く。リビングに来る前までの平穏カムバックうぅぅ!

「いや、突然家に上がり込んでるようなもんだし、何かやれることをと…もしかしてあーんした方がいいです?」

とか言ってるし。でもその前に私は確認したい。

「ちょっと待って、もしかしてこれすくみずさん作ですか!?」

もう、どっからつっこめばいいのか分からない。悔しいけど見た目は私作の料理より綺麗に仕上がってる卵焼き、焦げ付いておらずいい焼き上がりのウィンナー、サラダは綺麗に盛り付けられてる。ってか、家主に断りなくお料理って…

「ご飯作っていいー?と聞いたら熟睡されていたのか、うーん?と返事をされたのでとりあえず作ってみました」

マジか。

いや、別に良いんだけども。使用されたはずのキッチンは汚れがない様子だし。

顔を洗ったあともう一度リビングに戻るとすくみずさんは席について私を待ってくれていた。

「取り敢えず冷めないうちに召し上がれ☆」

見た目に騙されない!と思いつつ口にすると滅茶苦茶美味しい。
何このイケメン。こういうギャップってずるい。

「美味しい?」

ムカつくので下を向いて無言で食べる。

その様子を見て上機嫌なすくみずさんはとても嬉しそうにこちらじっと見ている。そしてこう言った。

「食べ終わったら、少しこれからの事を話そうか」

私はただただ頷いた。