(前回のあらすじ。勢い良く投げたクッションは変態の顔面に直撃。ひどいよぉ…と泣いたフリする変態を無視してお風呂を済ませてきました。てかこの変態もお風呂入れなきゃいけないよな…?)
…ってわけで、我が家のお風呂の位置と石鹸シャンプーボディーソープの位置、バスタオルの位置を説明。
因みに着替えはどこでも冷蔵庫のタンスverがあったのでそれを使って出しました。なんであるんだよ。
「覗かないでよぉ?」
と、すくみずさんは言い残しお風呂に入る。これがイケメンだからムカつく。残念なイケメンをまともに見たのはこの変態が初めてかもしれない。遺憾すぎるけど。
「あぁっ!」
しばらくするとお風呂場から声がする。正直家のお風呂で問題事を起こされたくない私は、大丈夫ー?と声をかける。扉の外で。暫くすると痺れを切らしたすくみずさんがお風呂から出てきた。そして出会い頭に頬を膨らませながらこう言い放つ。
「なんで覗かないんだよぉ!」
なんでじゃないわ。誰が覗くか誰が!とツッコミをいれる。
私がおかしい?いやいや、普通の反応のはずだ。
きっとこの現場を誰かが見ていたら警察に通報してください。
「もー。覗くんならきちんと覗いてよぉー」
と言いながらすくみずさんは私がいるにも関わらず出てくる。何故か私の服を着ている。
「いや、着替えが無かったんですよ」
おいこら。確かにこの家で暫く一緒にいなきゃいけないなら最低限自由にしていい事は事前に話してたけど。流石に自由すぎだ。私のお気に入りの長スカートを何故この変態が履いてるのか、どうしてそれを着こなしてるのか誰が説明しろください。と言いたい。
「かといって人の服を着るな、人の服を!」
といいながら変態にタオルを投げつけ、私は寝室部屋に駆け込んだ。
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