部活の中の甘さ
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黒子です。
いきなりですが助けて下さい。
「あ、敦…ι」
「んー?薫ちんいい匂いするぅー」
「あ、ありがと…じゃなくて!重いから!」
「えー?だってちょうど良いんだもん」
「も〜!」
帝光中は只今部活中なのですが…
「…黄瀬、あれ何とかしてこい」
「俺ッスか!?」
「止めてきたら1on1してやっから」
「えっ!?何スか、その交換条件!?
嫌ッスよ!あんな所に飛び込むの」
「ッチ、使えねーな」
「…酷いッス(泣)」
黄瀬くん、うるさいです。
まあそれは良いとして…(黒子っち!?ひどいッス(泣))
「何をしているのだよ」
怪訝顔で来た緑間くんに、何時ものだと話すとタメ息を付かれた。
僕にそんな態度示されても困ります。緑間くん
「赤司が居ない間に何とかしないと行けないのだよ」
「なら緑間、お前行って来い。
俺は行きたくもねぇぜ、あんな雰囲気の所に」
今回は青峰くんに同意です。
僕はまだ死にたくありません。
「あ〜薫ちん柔らかいー」
「ちょ、敦!
ぶ、部活中だから!
ふぁっ!」
「「「「!?」」」」
何だか甘い声が聞こえたと思って見てみたら紫原くんが薫さんにキスしてました。
唇じゃなくて首やら頬やらに…
「黄瀬ぇ…早く止めて来い」
「い、いやッスよ!
例え1on1やってくれるって言っても絶対いやッス!!」
「…そんな事どうでもいいですから、行って来て下さい。黄瀬くん」
「黒子っち、ひどいッス!!」
そんなこんなしてる内に体育館の扉が開いた。
帰って来てしまった…
「何してるんだい?」
不思議そうに僕たちを見る赤司くんが問い掛けましたが横目に紫原くんを写すと、ああ、と納得したように頷いた。
「敦、薫が困っているから」
僕たちが躊躇った行為を軽々やる所流石は主将だと思った。
「えぇ〜。」
「えぇ〜ではない。
薫もマネージャーの仕事があるからな。」
ほらっと薫さんを離そうとしない紫原くんの腕から薫さんを引っ張り引き寄せる。
「……赤ちん。」
ギロッと睨む紫原くんだが特に気にしていない赤司くんは無言の圧力をかける。
「…あれは星宮が可哀想なのだよι」
「俺、あの場に居られるあいつを尊敬するぜι」
「オレもッス」
「あ、あの。赤司くん」
「何だい?」
「ちょこっと離してもらっていいかな?」
そんなお願いする薫さんにも尊敬します。
何故か赤司くんは薫さんには甘いのですぐに離すのだが。
「敦」
「なぁに?薫ちん」
薫さんの背くらいにしゃがむと僕たちはまさかの現場をみた。
チュッ
「「「「!?」」」」
「今はこれで我慢して?
家に帰ったらお菓子もあるから…ね?
いい?」
「わ、分かったし…//」
その言葉に薫さんはニッコリ笑うと、よしよしと頭を撫でた。
「…俺、子供じゃないしー」
「ふふ、ごめんごめん。
……さ、部活しよっか」
薫さんからの一言でやっと部活を始めた。
それからの紫原くんは、いつもより輝いていた。
甘い甘い
(紫原くんが輝いてます。)
(俺にも見えるぜ、テツ)
(分かりやすいっスね)
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