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 No title 1th July.
stskの梓くん。
やっぱり一番好きです。
梓くんは後輩設定で特に恋愛にはならない話。
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私は雨の日が別に嫌いではない。雨の日の独特の、あの澄んだような空気が好きだったりする。
それを、目の前にいる後輩に言ったら怪訝な顔をされれ、挙げ句の果てに、
「先輩って、変ですよね」
だなんて、ほんと失礼だと思う。大体、梓くんは生意気なんだと言えば、返ってきたのは、
「褒めてるんですよ。」
と言う言葉だった。梓くん、それは誉め言葉じゃないよ、と言えばため息をつかれた。ため息をつきたいのはこっちだよ。こんな生意気な後輩でも、弓道に対する情熱は本物で、すごく真っ直ぐな矢を放つ。

ふ、と気になって空を見上げる。まだまだ、雨は降り続けるらしい。そろそろ洗濯物が乾溜まっていく一方だなぁ、と思いながら
「憂鬱だな」
とつぶやく。そしたら、梓くんがびっくりした顔で
「先輩、さっき雨好きだって言ってませんでした?」
と聞いてきた。そうは言ったけど色々あるんだよ、梓くん。

いちいち、ケンカ売ってる様な発言が多い後輩に苛立ちを覚えた、ある梅雨の日の話。

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