Ⅱ
世利side
西条春人からの突然の告白…
はっきり言って、私は嬉しいのかもしれないけど…困った
「…私は、好きって感情が解らない」
私は、本気で人を好きになるなんて知らない
“恋愛感情”なんてものは考えるほど、迷宮に堕ちる
それに告られるなんて
初めての体験…
心臓が、ドキドキする
何で…？
『え？今までにないパターン…オレはお前が好きだよ、世利ちゃん』
彼は
どうして私を“好き”なんて云うの？
私の理解できる“スキ”じゃない…！
そんな感情ｯ…
私は知らない!!
気がついたら…
私は彼の腕の中にいた・・・・・
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