05

学校、昼休み。
空は少し曇っている。優雅は1人、屋上にいた。

「……………」

難しい表情をして、手すりに寄りかかってドアの方を向いて座っている優雅。
そこへ屋上の重いドアが開く音がした。

「やっぱりここか…午前サボりやがって…」

顔を出したのはシンヤだ。
シンヤの姿を認めるが、反応を見せずにぼーっとしている優雅。

「…お前は本当に、真希ちゃんがいないと駄目だな」

シンヤはからかいながら、優雅の方へ行き隣に腰を下ろす。

「…昔からだよ」

元気無く答える優雅。
シンヤは笑顔が張り付いたまま固まっている。
そんなシンヤを見つつ優雅は話し始める。

「俺さ…最低なんだ…」

いきなりの話についていけないシンヤ。

「……?」

優雅は立ち上がり手すりにもたれ掛かる。
それを見つめるシンヤ。

「…わからないフリしてたんだ…あいつが俺の、傍に居てくれるなら……何でも良かったから…!」

怒りに任せ、優雅は手すりを叩き付ける。

「優雅…?」

訳が分からないが心配するシンヤ。
そこへ屋上の重いドアが開く。
走って来たのだろう息を切らせているレイナの姿。

「…大変!!…真希が!

レイナは2人の方へ行くなり、喋り始めるが慌てているためか内容が分からない。


―――――――

レイナの話によれば、真希はもう学校には来ないということらしい。
ただ“退学する”と真希の母親が学校に来たということだ。

「どういうことなんだ?」

シンヤは考えている。
レイナは、優雅を問い詰め始める。

「ずっと、真希が学校を休み始めてからケータイ繋がらないんだけど!…何か知ってるの?真希のこと…何か知らないの!?」

レイナの瞳に涙が溜まっていく…。

「…学校辞めるなんて…私..聞いてない!!……真希は、私に何もッ……!」

レイナは泣きだしてしまう。
そんなレイナを心配するシンヤ。

「レイナ…」

優雅は、シンヤとレイナを見て言う。

「…お前ら今日、真希の家...行く気あるか?」

「え…?」

「行くのか?」

シンヤは、優雅に問う。

「ああ…お前らは知ってもいい気がする…俺が真希にどれだけ最低なことをしてたのか・・・・・」

何ともいえない表情をして空を見上げながら言う優雅。


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