01
季節は夏。
晴れわたった空の下、セミの鳴き声が響いている。
高校の屋上。日陰で昼寝をしている少年。
「……………」
そこへ屋上のドアが開き顔を覗かせる少女。
少年を見つけて駆け寄っていく。
「優雅先輩!また授業サボったんですか?」
少女に“優雅先輩”と呼ばれた少年は起きない。
「…しかたないな...優雅…」
少女は、少年をいとおしそうに見つめる。
「ありがとう..優雅…私とおなじことを願ってくれて・・・・・」
少女は、そう言うと…そっと少年の唇にキスをする。
「……!?///」
少年は、少女の頭に右手を回して押さえた。
起きたのだろうか…?
少女は、抵抗して離れようとする。
…少しすると、少年は少女を解放する。
「…ッ…///」
少女の顔は、すごく赤い。
「何やってんのかな?真希ちゃん」
楽しそうにからかう少年。
「……………」
少年に“真希”と呼ばれた少女は、悔しそうに少年を睨み付ける。
「睨んでも、可愛いだけだよ…真希」
少年は、少女の耳元で囁いた。
「カァッ///」
固まってしまう少女。
そんな少女をいきなり抱きしめる少年。
「ぇ?…ちょっと・・・」
慌てる少女。
少年の腕に力が入る。
「…もう、はなさないから・・・」
[ 24/25 ]
[*prev] [next#]
[戻る]
季節は夏。
晴れわたった空の下、セミの鳴き声が響いている。
高校の屋上。日陰で昼寝をしている少年。
「……………」
そこへ屋上のドアが開き顔を覗かせる少女。
少年を見つけて駆け寄っていく。
「優雅先輩!また授業サボったんですか?」
少女に“優雅先輩”と呼ばれた少年は起きない。
「…しかたないな...優雅…」
少女は、少年をいとおしそうに見つめる。
「ありがとう..優雅…私とおなじことを願ってくれて・・・・・」
少女は、そう言うと…そっと少年の唇にキスをする。
「……!?///」
少年は、少女の頭に右手を回して押さえた。
起きたのだろうか…?
少女は、抵抗して離れようとする。
…少しすると、少年は少女を解放する。
「…ッ…///」
少女の顔は、すごく赤い。
「何やってんのかな?真希ちゃん」
楽しそうにからかう少年。
「……………」
少年に“真希”と呼ばれた少女は、悔しそうに少年を睨み付ける。
「睨んでも、可愛いだけだよ…真希」
少年は、少女の耳元で囁いた。
「カァッ///」
固まってしまう少女。
そんな少女をいきなり抱きしめる少年。
「ぇ?…ちょっと・・・」
慌てる少女。
少年の腕に力が入る。
「…もう、はなさないから・・・」
[*prev] [next#]
[戻る]