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秋斗に家まで送ってもらい、ルキアは自分の部屋に閉じ籠る…それがルキアの日常だ。
女王にえらばれる前から…人間という種族に生まれ落ちた時から自分が、鬼やヴァンパイアに食われるという存在である事に加え、今では女王にえらばれた事によりルキアには大変なストレスがかかっているのだ。

ルキアは部屋に入るなり扉に鍵をかけ、鞄をドサッと置くとその場に座り込む。

「何で…私がッ…!!」

一人になるとルキアは毎日、自分を…世界を憎む言葉ばかりを発する。
まるで呪いの様に…。

「やめてくれない?いつもいつも…」

ドア越しに…廊下から鬱陶しそうに言うのは、宮城 緋友。
種族はマジシャンでライトグリーンの短髪、同じ色の瞳。まだ幼さが残る顔付きで、ルキアとはハトコに当たる。

「…あんたは良いよね…マジシャンに生まれたんだから!!」

ルキアは叫んだ。緋友とは、いつしか互いを嫌う仲になっていた。
人間に生まれたルキアとマジシャンに生まれた緋友…。
人間から進化した種族であるマジシャンは、遺伝子に人間を嫌ったり…見下したりするというのが組み込まれてしまったのである。

「そんなの知らないよ!僕が悪いんじゃない!!悪いのはルキアだろ!?人間のくせに!」

「好きで人間になんか生まれてこない!こんな世界にッ…!!」

ルキアの瞳にはキラキラと涙が溜まり、頬を伝っている。

「だからやめろよ!しゃべるな!!ルキアはマジシャンじゃないくせに…お前の言葉は言霊を通り越して呪詛だって言ってるだろ!!」

扉越しのケンカもほぼ毎日だ。緋友はルキアの通う聖ライトシャイン学院と姉妹校である、聖霊魔術学院に通っているのである。
そこは霊力・魔力を持つ者が能力を高めるために通う場で、能力の高い者はかなり優遇される。

「…世界なんて無くなればいい・・・」

ルキアがそう言うと、窓からピカッと光が差し込んだ。その後に、ドォーンと雷が鳴り響いた。
風も雨も強くなり、窓がガラガラと音をたてる。

「………お前は星を壊す気かよ!?」

いつの間にか、緋友は鍵のかかったドアを開けてルキアの側に来ていた。

「…ご、めんね..緋友・・・」

ルキアは後悔の映った瞳で緋友を見上げて気絶した。
ガタッと床に倒れたルキア。
嫌いながらも、緋友はルキアを横抱きにしてベッドへと運ぶ。

「……………」

誰に似たのか、ルキアも緋友も本来持つ本質は良く似ている。


















星の意思に心を蝕まれ、女王となることは耐えがたい苦しみである。

世界を…星を憎み、死をえらぶ女王が歴代の中のほとんどを占めた。



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