「破壊の女王をえらんだの」

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こんな星が、どうして存続できるのか...この星の秘密、裏の顔を知る者は疑問に思うのではないだろうか。

歴代の闇の女王とナイト、はじまりの遥か昔の恋物語の記憶を見れてその当事者達の遺伝子を受け継ぐ生まれ代わりのような者達は何を求め、願ったのだろうか。

そして、今代の闇の女王は破壊の女王を選びとった。


星は荒れ果て、ルキアの心は星の意思のものになり息を引き取った...。

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ナイト達は思い思いに語る。それは新たな女王のお話しとナイト達に語られる。
女王の玉座の間。そこに集まるのはルキアの3人のナイトと魁人だ。ルキアの姿は玉座にはない。

「俺は何もあいつにしてやれなかった、ナイトになったのに守れなかった...」

「わたしもです。大切なルキアを守ることができなかった」

「この程度がルキアってこと。たかが人間のルキアに女王の役目も力も不釣り合いだ!」

「あいつはリオンのような女王の器じゃない。俺が見つけずにのたれ死んでてもおかしくない奴だったしな」

次の女王を城に連れてくることは前女王の役目の1つ。だが、その役目が終わる前に星の意思に心を喰われた女王はその役目を果たせない。
そのため次代の女王を探すのはその女王のナイトの役目となり、前女王が現女王に選ぶはずのナイトは選ばれない。ナイト達は役目を継続する事になる。

「お前ら3人は今すぐに女王を探しに行け。そして次は守りきれ」

魁人はライキ、秋人、緋友に指示を出し、役目を継続した3人のナイトはバラバラに玉座の間を出て自分達の新しい女王を探しに出た。
魁人は3人が出た後に、女王の玉座に一瞬だけ目を向けてから城を出た。もうここに用はない。もう来る事もない。


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