シーザー
夕食に作ったオムライスに、何を浮かれているのかケチャップで『だいすき』と書いてしまった。「いやいやさすがにね、別に今日特別な日でもなんでもないのにうん」
スプーンでケチャップを塗りつぶしたオムライスを自分のものということにして、シーザーにらケチャップの塗られていない綺麗なオムライスを持っていくことにしよう。そもそもケチャップ少なめの薄味派かもしれないし。
「はいケチャップ」
「…………」
「? どうかした?」
「愛の言葉でも書いてるものを食べたかったなあ、と思っただけだ」
「え」
「たとえ恥ずかしくて塗り潰した方でもな」
「!!!!!」
「だがそのまま交換だとおれの気持ちが伝わらなくて不公平だ、この何も書かれていないオムライスにはおれがきみへの愛の魔法をかけるとしよう」
「う、薄味派だから!!!もう十分かかってるからァ!!!!!」