昨日の一件がまだ私の中で解決していないのでちょっと気まずい思いで教室に入るも、沢村くんはそんなの忘れましたとでも言わんばかりの笑顔で私に挨拶してくれた。おはよう沢村くん。あなたのその笑顔が今日も私の活力となります。

「あ!そういえば言ってなかったけどこの前差し入れありがとな!」
「いいよそんな気にしなくて!‥それよりあの後お腹壊したりしてない?大丈夫?」
「そんな物騒なの入ってたのか?!」
「入ってない入ってない!!!」

ただ何差し入れしていいかわからなくて、突然手作りおにぎりを作るって今考えるとアレだな‥ちょっと嫌かな‥と思ってしまった旨を話すと、そんなことはないらしく、あの後残りも美味しく平らげてくれたそうだ。練習中に食べられるなら正解だったのかな。

「まあおにぎりじゃなくても練習終わってから食ったけどな!」
「あ、そっか!」

なら次はやっぱりアイスにしようかなあ。この前沢村くんにと思って買った新作のアイス、すごく美味しかったんだよね。今回の新作も当たりだった。

「何差し入れすればいいのかわからなかったから友達に相談したんだけど、大丈夫そうなら良かったよ〜」
「!」

そう言った途端沢村くんはハッと目を見開いてから、また前みたいに難しい顔になった。解決したんじゃなかったのかな。それとも、別の問題‥はたまた、私のせいなのでは?!
脳内でそんな風に考えて一人慌てふためいていると、沢村くんはまるで何てことなかったかのように再び話しかけてきた。

「‥なあ、また練習見に来るよな?」

意を決したように確かめるようにそう尋ねてくる沢村くんに、約束はしていないけれど二つ返事で頷いた。私に沢村くんの誘いを断る理由がない。ほっとしたように固い表情を崩した沢村くんは、練習終わるまで待っててくれと言って、そのまま席に着いた。
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