ナナはあれから、毎回フライアを訪れている。
あの頃漂っていた重苦しい空気は未だ薄れず、相変わらず俺達の喉を締め付ける。息が苦しくて、胸が痛くて…今頃、彼女はまた泣いているのだろう。
いつもそうだ。ナナは一番にここに来て、泣く。濡れた指先を掴んでやれない俺になど、気付かずに。


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