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何となく立ち寄った喫茶店で殺人事件に出くわすのって、人生で起きる確率何%だろう?

最近ずっと家に引きこもっていたから気分転換にと、ふらりと外出した結果がコレだ。コーヒーを飲みながら読書に夢中になっていたおかげで、人が亡くなる瞬間を見る事はなかったのが、本当に不幸中の幸いかもしれない。

事情聴取を受けたものの、私は被害者の女性とは全くの他人だったし、先に私が入店し彼女が亡くなるまで席を立っていなかったというのもあってわりとすぐに容疑者からは外されたようだ。
被害者の女性と友人関係であった複数人が疑われ、何故だか居合わせた小学生がちょくちょく口を挟むも、警察と知り合いなのか誰も注意する事もなく。その小学生のアドバイス(?)とポアロのイケメン店員さんの推理によって事件はすぐに解決したのだった。


「ねぇねぇ、お姉さん」

「ん?」


ちょいちょい、と服の裾を引っ張られ、視線を下げると先程から事件に首を突っ込みまくっている少年がいた。刑事さんがコナンくん、と呼んでいたのを覚えている。随分と変わった名前だなあ、なんて。


「どうしたの?」

「お姉さん、もしかして超能力者なの?」

「へ?」


随分と突拍子も無い発言に、思わず情けない声が漏れた。コナンくんは大きな目を瞬かせてじっとこちらを見ている。不思議な色だ。多分、本当に私が超能力者なんて思っていない。まるで子供の純粋さを偽ってるみたい。本当に、子供のはずなのに。


「どうしてそう思うんだい?」


私たちの会話ん近くで聞いていたらしい店員さんが、ひょっこりと会話に参加する。きちんと子供に向き合い屈む姿は好感が持てる。顔も随分と整っているから、結構モテるに違いない。

コナンくんは店員さんをちらりと一瞥したあと、私に笑いかけた。「だってさあ、」腕を後ろに組んで、無邪気な子供の問いかけのよう。先程からこの子ら発せられる“色”は、まるで私を試すかのようだ。


「さっきあの男の人が犯人だって言われた時、みんな直ぐにあの人から離れたでしょう?でもお姉さんはすっごく冷静な顔であの人の隣に立っていたから、まるであの人が犯人じゃないって知ってたみたいなんだもん!」

「そういえばそうですね。まだ信頼できる友人などが疑われていたならともかく、すぐ隣にいる全くの赤の他人が殺人犯だと言われていたら、普通は側を離れますよね?」


2人から向けられる、疑いの目。私が共犯だとは思っていないだろうけど、この色は何だろう。疑心、好奇心、警戒心。無邪気で穏やかな口調とは裏腹な2人の色に、思わず笑いそうになる。

まるで2人は探偵コンビのよう。息がピッタリで、普段から親しい仲なのだとよく分かる。この探偵さんたちには、私のような特殊な人間は疑うべき存在なのかもしれない。非科学で、証拠もない解けない謎など、探偵が最も嫌っていそうだ。


「…もちろん、最初は吃驚したよ。でもあの人、すぐに否定したでしょう?『違う。俺は絶対殺してなんかいない』って。」

「え?う、うん。」

「……。」

「……え、まさかそれだけ!?」

「そうだよ?」


そんな馬鹿なと驚くコナンくんに、面白くてつい笑ってしまう。難しい理由なんてない。彼が、嘘を言っていないと分かったから、私が彼に恐怖する必要なんて無かっただけ。事実目の前の2人によって彼は無実であると証明されたのだし。


「まさか、その言葉をそのまま鵜呑みにしたんですか?殺人犯が『犯人は私です』と言うとでも?」


おっと…。
これは見覚えがあるぞ。驚き半分、馬鹿にしてる感半分。店員さんは探るようにこちらを見てくる。まあそりゃあ、犯人が自分から名乗りあげる事はよっぽど無いだろうし、普通は犯人は否定するだろう。それを全部信じていたら、きっと痛い目に合うに決まってる。でも私なら大丈夫。


何故なら、


「あの人の『言葉』は嘘には“見えなかった”ですから。」


私には、人の言葉の感情が色で見えてしまうのだ。

探偵

子供と大人A


「ふ〜。いいお湯だったね、コナンくん!」
「う、うん…」
「あ〜コナンくん可愛い!私もコナンくんみたいな弟欲しいなあ〜!」
「おい!」
「あれ、平次くん。…まだ怒ってるの?」
「ええからちょっーーとコナンくん貸してくれるか。男同士のだいじ〜は話あんねん!」
「…コナンくん虐めない?」
「誰がいじめるか!」
「コナンくん、何かあったらすぐ呼んでね?」
「う、うん!僕大丈夫だよ!」
「じゃあまた後でね!」
「…は?また後で?」
「うん。一緒に寝る約束したんだよねー、コナンくん!」
「はぁああああ!!!??」
「も、もう平次くんうるさい!近所迷惑!なんでさっきからそんなに怒ってるの」
「やーーかーーらーー!なんでさっきから全部この坊主やねん!男は狼や言うとるやんけ!」
「だーーかーーらーー!コナンくんはまだ子供なの!邪な考え持ってる平次くんと一緒にしないで!」
「な、なんやとぅ!?」
「もういい!コナンくん、やっぱもうお部屋に行こう!やきもち焼きのお兄さんと一緒にいたらコナンくんまで心が小さくなっちゃう。」
「…え!」
「な、…っば、阿呆!誰がヤキモチ焼いとんねん!」
「平次くんでしょー。いくらコナンくんと仲良いからって私にまで嫉妬しなくってもいいじゃんか。ねぇ、コナンくん。」
「は、はは…。(やべぇ、ツッコミがいねぇ)」
「なんで!俺が!こんなガキに独占欲働かなあかんねんーー!!!」

探偵

子供と大人。



「コナンくーん、平次くん!」
「はーい?」
「なんや、どないしたん?」
「あ、ここにいたんだ。お風呂空いたよって言いに来たの。」
「あれ?でもお姉ちゃんもまだなんじゃないの?」
「俺ら後でええから先入りや」
「本当?それじゃあお言葉に甘えて…」
「……お姉ちゃん?」
「コナンくん、一緒に入ろ?」
「は、はぁああああ!!??」
「な、何で平次くんがそんな反応するの…」
「あ、あっかんあかん!!何でくど、やのーてボウズと一緒に入る必要があんねん!!」
「だって、さっきホラー番組見ちゃって1人で入るの怖いんだもん…」
「んなもんオカンと一緒に入ればええやん!」
「や、やだよ!恥ずかしいもん!」
「何で同性はあかんくてコイツはええねん!?」
「もう!何で平次くんがそんなに怒るの!?コナン君は子供なんだから一緒に入ったっていいの!蘭ちゃんだってコナン君と入った事あるって言ってたもん!ね、コナンくん?」
「え、や、あ、あの…」
「あかんあかん!子供やろーが何やろーが男は男やねんぞ!」
「意味分かんない」
「あ、ああああの僕、」
「いこ、コナンくん!」
「へ!?」
「ちょ、ちょお待てぇえええ!!」

探偵

狐の男の子


「コンッ!」
「……ルフィ、何かしら、その子」
「にししし!拾った!」


全然答えになってない上に、ここは無人島だ。嵐の末に行き着いた、ログもないような、小さな小さな無人島。そんな所に子供が捨てられているわけがない。いや、そもそも目の前にいるのはどう見てもただの子供ではない。ナミの口から重い重いため息が溢れるのを、当の本人たちはきょとん、とした顔で見つめるのだった。

背丈はチョッパーより少し上で、くすんだ金色の髪の毛に、細い狐目。柔らかそうな白いほっぺに、紅葉のような小さな手のひら。そこまではただの子供だ。問題なのは、頭の左右から生える獣耳に、お尻にくっついているもふもふの尻尾。ーーーどうみても、狐を人間化したような。そんな子供だった。


「おっもしれぇーだろ!コイツ俺の仲間にすんだ!」

海賊

ほすぃ


「安室さんってゲームしたことあるの?」

カラン、とグラスの中の氷が音を立てて転がる。暑い季節はクーラーの効いた喫茶店でのアイスコーヒーに限るものである。イケメンが目の前でいてくれるのなら、尚更だ。
珍しく夏休み中だというのに、安室さん目当ての女子高生などがいない今、店内は静かに店内BGMが流れるだけである。安室さんを独占した気分になれるから一人の客として通いつめて良かった。常連の称号は梓さんに顔を覚えて貰って始めて獲得できるのだ。


「え?何ですか、藪から棒に」


何か話題はないかと、暇つぶし程度に投げかけた私の質問に安室さんはきょとん、の目を瞬かせる。そんな表情も絵になるのだからイケメンはずるいもんだ。
意味もなくカラカラ音を立ててグラスの中をかき回す。何で普通のアイスコーヒーも安室さんが入れると更に美味しく感じるのだろうか。イケメンには魔法も使えるのかもしれない。


「何か私生活謎だから。テレビゲームとかするのかなあって思って。」
「うーん…。友人の家で触ったことはありますけど、僕自身は持っていないですねぇ。」
「へぇー。結構ストレス発散になりますよ?バッサバッサ敵を倒すゲームとか、銃を撃ちまくるゲームとか!」
「はは…。(仕事で叶えてるなんて言えないな…)」


まあ確かに、安室さんが家でゲームしてる姿はあまり想像できない。
こう、優雅にコーヒーでも飲みながら洋書でも読んでそう。完璧かよ。
半分になっていたアイスコーヒーを喉に倒しながら、そういえばこの前ゲーム屋さんで欲しかったゲームが中古でも思ったより高かったのを思い出す。手に入らないと思えば思うほど、欲しくなってしまうのは何故だらう。
ムカつく課長のことを思い出しながら、久しぶりにゲームでストレス発散したくなってきた。人に勧めといて自分が一番したくなるなんて、どんだけ単純な脳なんだ、私は…。


「私今某極道が如くが欲しくて。でもまだ高いんですよね〜」
「ほぉー。意外ですね、貴方がそういうゲームするなんて。」
「街並みが凄いリアルなんですよね。家に引き篭もりながら東京の街、しかも普段自分が行かない歌舞伎町とか歩けますからね!」


あはは、なんて笑う私に安室さんもにっこり営業スマイルを返してくれる。幸せだ。店員と客という関係だけでイケメンの笑顔が見れるなら本望である。
へらへらと恐らく締まりのない顔をしているだろう私の手に、そっとカウンター越しから安室さんの手が重ねられる。おっと待って、なに、この展開。


「それなら直接行ってリアルと何処まで似ているのか確かめたくありません?」
「え?…まあ、少しは」
「なら今から行きましょうか。」
「へ?」


にっこり。
いつもより3割り増し程の笑顔でとんでもない事言ったぞ、このイケメン。
ぽかーんとしたさぞ間抜けな顔をしているだろう私。そっと安室さんの手が離れて、妙な人肌が離れる寂しさを感じてしまうのは、もう末期かもしれない。


「丁度シフトが終わる頃だったんですよ。少し待っていて下さい。すぐ準備してきますね。」
「え?あ、安室さーん!?」


あ、あれーーー??
何でこうなった???


続かない

探偵

明日も仕事


「ヤバイよ。マジでヤバイ。どれぐらいヤバイかっていうとマジでヤバイ。」

「ああ、そう。それじゃあおやすみ。」

「ちょ、ちょっと!ちょっと!可笑しくない!?可愛い彼女がこんなだけヤバイって言ってるのに何で普通に寝ようとしてんの!?お前の頭はクルクルパーか!?」

「うるせーよ!!お前こそ今何時だと思ってんの!?良い子は寝る時間なの!!明日5時から仕事なんだよ!つまり日の出前にゃ起きなきゃなんねーんだよ!寝かせろよ!今すぐ俺を寝かせろよ!!」


「良い子の寝る時間ってまだ23時じゃん!今時の良い子だって布団の中でゲーム三昧だわ!ママに隠れて夜更かししてるわ!いや、それより私の話を聞いてよ!」

「だーかーらー!俺の話聞いてる!?」

「寝たいんでしょ!?そうなんだよ!私も寝たいんだよ!何故なら私も明日は仕事だからね!!銀ちゃんより収入の良い仕事が私を待ってるからね!!」

「さり気なく人のこと貶してんじゃねーよ!銀さんの収入はトータルで数えるもんだから!年収でいえばなんやかんや良いから!」

「それでさー、明日仕事なのに何か寝付けなくって。何か良い方法ないかな?」

「ないかな?じゃねーよ!テンション高く絡んできたくせに人の話無視して冷静に問いかけないでくれません??もう知らねーよー。勝手に寝てろよボケェ」

「ひっどい!だからそれが彼女に対する態度かっての!」

「それを言うならお前もな!!」

「お前らどっちもうるさいアル。良い歳した大人どもが子供の睡眠妨げてんじゃねーぞ。こちとら良い子は寝る時間がとっくに過ぎてるネ。それとも永久に眠るヨロシか」


「「さっせーーん……」」


銀侍

明日も仕事


「ヤバイよ。マジでヤバイ。どれぐらいヤバイかっていうとマジでヤバイ。」

「ああ、そう。それじゃあおやすみ。」

「ちょ、ちょっと!ちょっと!可笑しくない!?可愛い彼女がこんなだけヤバイって言ってるのに何で普通に寝ようとしてんの!?お前の頭はクルクルパーか!?」

「うるせーよ!!お前こそ今何時だと思ってんの!?良い子は寝る時間なの!!明日5時から仕事なんだよ!つまり日の出前にゃ起きなきゃなんねーんだよ!寝かせろよ!今すぐ俺を寝かせろよ!!」


「良い子の寝る時間ってまだ23時じゃん!今時の良い子だって布団の中でゲーム三昧だわ!ママに隠れて夜更かししてるわ!いや、それより私の話を聞いてよ!」

「だーかーらー!俺の話聞いてる!?」

「寝たいんでしょ!?そうなんだよ!私も寝たいんだよ!何故なら私も明日は仕事だからね!!銀ちゃんより収入の良い仕事が私を待ってるからね!!」

「さり気なく人のこと貶してんじゃねーよ!銀さんの収入はトータルで数えるもんだから!年収でいえばなんやかんや良いから!」

「それでさー、明日仕事なのに何か寝付けなくって。何か良い方法ないかな?」

「ないかな?じゃねーよ!テンション高く絡んできたくせに人の話無視して冷静に問いかけないでくれません??もう知らねーよー。勝手に寝てろよボケェ」

「ひっどい!だからそれが彼女に対する態度かっての!」

「それを言うならお前もな!!」

「お前らどっちもうるさいアル。良い歳した大人どもが子供の睡眠妨げてんじゃねーぞ。こちとら良い子は寝る時間がとっくに過ぎてるネ。それとも永久に眠るヨロシか」


「「さっせーーん……」」


銀侍

仕事中

「あー、早く帰りたい」

「さっきからそう言って手が動いとらんぜよ」

「動いてますぅ〜。ありったけの速度で働いてますぅ〜」

「ほぉー。つまり俺の助けはいらんちゅーわけじゃな。」

「え、うっそうっそ!!いる!助けて!!あとちょっとで終わるから!これだけ手伝って!!」

「ほんならはよ手動かしんしゃい。頑張らなご褒美やらんぜよ。」

「え、なになに!?何かくれるの?」

「仕事終わりのお楽しみじゃ。」

「まって超頑張るから。豪速球で終わらせるから!…ってぎゃー!!間違って上書き保存しちゃったー!!」

「……全く。手のかかる同僚じゃ。」




庭球

暑いね



「暑いよーう。クーラーつけようよぅ…」


「バッカヤロー。こんな暑さまだマシな方だろ。扇風機で十分なんだよ」

「うわー。ないわー。平成っ子には無理だわ〜。昭和のおっさんと一緒にしないでくれます??暑すぎて頭いかれてんじゃないの??」

「ちょっと口悪すぎない!?つーか一応舞台江戸だから!!平成とかまだないから!銀さん一応年齢非公開だから!!」

「いやでも最近加齢臭的なものが…」

「ねぇーよ!!」

銀侍

テスト中

テストだよ!


テストだね〜


テスト期間!

自由
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