ふかふかのマットが敷かれ、その上で新一くんとお昼寝をしていたのだが、ふとパッチリと目が覚めてしまった。
二度寝したいのに完全に覚醒してしまうと眠りに入るのは無理だった。
つまらない。
横を見ると新一くんはまだスヤスヤと眠っていた。
「あぅ〜…」
新一くん、起きて遊ぼう〜
起こしてしまうのは偲びないけれど、寝てから30分は経ってるしいいよね?うん。
そんな自己解決して新一くんに手を伸ばすけど、届かない。
「んん゛〜」
頑張って手を伸ばしてみても届かない。
そこで私の闘志に火がついた。
絶対あの髪の毛に辿り着いてやる、と。
「ふぬー!」
「ん、何だよ、夏希?」
コテン
「あぅ」
「母さん!父さん!夏希が寝返ったーーー!!!」
手を伸ばしてたら新一くんが起きてしまって力が抜けた瞬間、私はうつ伏せになってた。
それを見た新一くんが叫んだので、ママンとパパンまで集まって来たよ。
あらあら、おやまぁ、って感じだけど、そのワクワクした顔はもしかしてもう一回やってみせてって事ですか。
よし、なら、今度は仰向けに…
「ふんむーーー」
あり?
「ふみーーーー」
戻 れ な い。
何故だ。
「夏希、戻れないの?」
そんな事ないよ!一回できたから寝返りくらいできるよ!
今のは何かの手違いだよ!
「ヴぅ〜」
再び踏ん張っては見るもののピクリともせず。
「ふむ…夏希、お尻から動かしてごらん」
そう言ってパパンがお尻を転がしてくれる。
そうするとコロンと上を向いた。
「う?」
言われた通りにもう一度。
コロン
「夏希すごい!」
新一くん、ありがとう。
ママンもビデオ構えながら笑顔だし、パパンも顔が優しい。
寝返りマスターしました!
ーーーーーーーーーー
せっかくビデオ撮ってくれてるからサービスしちゃう!
そうテンション上がってコロコロ回ってたら何かに頭ぶつけた。
大泣きしてるところは撮らないでいいよママン…。