新一くんに勝つ為に私は頑張った。
移動範囲を広げたい一心でハイハイを目指していた。
できたのはずり這いだったけど。
いいんだ、それでも。
隠れんぼしよー!新一くん。
「ん、何だよ、夏希」
「あぅあ〜」
本を読んでた新一くんに近づいて気を引くと新一くんは目を合わせてくれた。
通じないのに優しいね、新一くん。
あのね、まずは見ないでね。
んで、見つけてね。
ずりずりずり
トコトコトコ
あれ。おかしいな。
新一くんが付いて来てしまう。
違う、違うのよ〜。隠れんぼしたいの。
見つけて欲しいけど見つかりたくないの。
「まー!」
だから、まずは待ってて欲しいの。
「母さんのとこ行きたいのか?」
「ぴゃ!?」
ちがうーーー!!
伝わらなかった事にガックリしてたら、新一くんは「待ってろよ」とママンを呼びに行ってくれた。
すぐさまママンがどうしたのーってやって来たけどごめんね、何にも用事はないんだ。
ママンと新一くんが何とか意を汲もうとしてくれようとしてくれるのは分かる。
2人のそっくりな目がこっちを向いてるもの。
「おぅあー」
新一くんと隠れんぼしたいの。鬼やって欲しいの。
「なっちゃんは新ちゃんと遊びたいのかなー」
「あぅ!」
ミルクでもおしめでもない事を確認したママンがそう言って新一くんに私を向けた。
だからそう!とお返事してみたら新一くんがキラキラ目を輝かせた。
「なら、ホームズの読み聞かせしてやるよ!」
新一くんのホームズおばかーーー!!!
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それから新一くんが嬉々として読んでくれてるのを聴きながらふて寝した。