ずり這いができるようになったのならお座りもできるかしら、とママンに持ち上げられ座らせてもらった。
え、できるかな…なんて不安になったけど、ちゃんと成長できてるようで不安定ながらも座る事ができた。
ママンに支えてもらいながらだけど…。
「おぉう〜」
ほんの少しでも視線が上がると世界が一変して見える。
そんな風に感動していたらママンの目がキラキラと輝きだした。
何か思いついたのかな
「そうだわ!新ちゃん、ちょっと来て〜」
ママンの声にもの凄く面倒臭そうな顔した新一くんが部屋に入って来た。
ところが、そんな顔もお座り状態の私を見ると、まさにパァーッって効果音がぴったりな笑顔に変わり駆け寄って来る。可愛い。
「夏希がお座りしてる!」
「そうなのよ〜、だからね新ちゃん、ちょっとここにこうやって座ってみてくれる?」
ママンに促され、新一くんは私と背中合わせに座る。
私は前のめりな状態でママンに支えられていたのを新一くんの背中に寄りかかるように。
「2人共可愛い〜!そのままこっち向いて!」
いつ間に用意したのかママンの手にはカメラ。
笑顔でカメラを構えるママンに私もふにゃっと笑ってみた。
私から新一くんの顔は見えないけど、新一くんも笑ってくれてるかな?
ーーーーーーーーーー
初お座り記念とタイトルが付けられ、照れ臭そうに少し頬を染めながらも、私と同じようにふにゃっと笑っている新一くんを私は数年後アルバムの中に発見する。