Lucky 7



*各方面お借りしています



【藍玉さんとマートル】
仲間に聞いた、今日と言う日の意味。いい兄さんの日、語呂合わせなのだと言われたけれど私にはいまいちぴんとこない。私のお兄様……お兄様はいいお兄様なのですか。趣味が悪くて、口も悪くて、いいところなんてないです。……なんて言っても、やっぱり私のお兄様は、いい人なんです。口が悪いけど、何だかんだ記憶を失った私のことを気にかけてくれるから。

「……」
「なんだよ、黙ってないで言いたいことがあれば言え」

やっぱり顔を合わせれば喧嘩腰。でも、思いきって口を開く。もうどうにでもなれと、若干捨て鉢で。

「おっ、お兄様には感謝していますっ!趣味が悪くて口が悪いお兄様だけどっ、私のたったひとりのお兄様ですから!!」

言い切ってスッキリとすると、目の前のお兄様が真っ赤になっていたことに気付く。私、変なことを言ってしまったのかな。

* * *

【恵琉×沙那さん】
綺麗な兄さまの手を取り、その甲に口づけを落とす。同じ腹から産まれた兄さまを愛した私は、世界で一番の変わり者なのでしょう。ですが、それがなんなのですか。そんな世間の評価は必要ない。必要なのは、兄さまがそこに存在するかどうか。それ以外、ひとつも必要なものなどないのです。

「嗚呼、兄さま。私は兄さまの弟で幸せです」
「どうしたの恵琉、急に……」

いいえ、急にではありません。私はずっと思っておりました。深く、深く。そう、海よりも深い。愛情は家族に向けてなのか肉欲を孕んだそれなのか、私には知る術がありません。いや、私は知っている。この感情の答えを。

「……兄さま、兄さまが私のすべて。それだけは忘れないでください」

優しく撫でた頬が柔らかいことを、私は知っている。素晴らしい兄さま、私だけの兄さま。願わくば、私と共に生きてほしい。




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