Lucky 7



*雪音さん宅メテオールくん(ニャオニクス♂)お借りしました



「パーティーをしましょう」

突然そう決めた箱入りお姫様の目はきらきらとしている。メテオールが何があったのだろうかと目を瞬かせると、オランジュは嬉しそうに頬を紅潮させた。

「明日は、メテオールさんとわたしが出会った記念日ですから」
「出会った記念日か……」

少し前から浮かれているなあと思った理由はこれだったかとメテオールは苦笑する。そんな彼の隣に腰掛けると、オランジュはメテオールの手を取ってプランをひとつずつ説明し始めた。

「王宮の音楽隊の方々は、婚姻の儀で演奏した曲をもう一度演奏してくださるんです。シェフも腕によりを掛けてくださると張り切っておりましたし……アルがケーキを焼いてくれるんですよ!」

普段のおっとりとした様子は何処へやら。記念日を大切にしているのがとてもよく分かる。
だが、メテオールにとって問題は料理だ。シェフが本気を出すとなると自身の胃が悲鳴を上げそうで今から不安がよぎってしまう。どう切り抜けようかと視線を泳がせると、オランジュがあ、と声を漏らす。

「す、すみません……盛り上がってしまって、メテオールさんの意見を聞かずに……」
「大丈夫、オランジュが嬉しそうでこっちも嬉しいし」

取られた手を優しく握り返すと、オランジュが何処か照れくさそうに微笑みを浮かべる。そしてメテオールの方に、ぽてりと頭を預けた。

「本当は、ふたりでゆっくりと過ごしたいのです。お花を贈って、わたしのお料理……は、アルに止められているので作れませんが」
「花を贈って、か。……なあ、オランジュ。明日は皆がお祝いしてくれるんだろう?」
「はい。皆さんおふたりの為なら! と」
「ならさ、明後日。俺たちふたりでお祝いしないか? 花を摘んで、ピクニックしながら、さ」

優しい提案を差し出せば、お姫様の頬はほんのりとピンク色に染まる。

「わたし、メテオールさんと結婚できて……とても幸せです」




Lucky 7