Lucky 7



*雪音さん宅メテオールくん(ニャオニクス♂)お借りしました



ルナバーン家の一人娘が結婚をする。そんな噂はあっという間に拡がり、祝福の電報は驚きの早さで集まった。夫となるメテオールは、そんな風に愛されている妻になる女性を幸せに思った。

「オランジュは本当に国民に愛されてるんだな」
「……そうみたいですね」

少し気恥ずかしそうにはにかむオランジュの頬は朱に染まっている。泣き虫で、ころころとよく表情が変わる人。どちらから愛を囁いたかはもう、忘れてしまった。でも、想うことに変わりはない。
手のひらに何かが触れる。柔らかな女性の手のひら。包み込むように、両の手で。

「わたし、幸せです。メテオールさんに愛してもらえて……」

僅かに涙声のように聞こえるのは気のせいだろうか。振り向こうにも、小さな声で「見ないでください」と消え入りそうな声が聞こえて。

「オランジュ、泣いてるのか?」
「な、泣いてないです……ただ、あの、嬉しくて……」

ぐずぐずと鼻を啜る音のせいで、まったく信憑性がない。本当にこの人は泣き虫だ。きっと彼女の御付きの男が見たら何があったのかと飛び上がるだろう。
絶対幸せにするから、小さく囁いた言葉は彼女の声を更に涙で飾ってしまったようだ。




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