Lucky 7



*雪音さん宅メテオールくん(ニャオニクス♂)お借りしました



「見てください、花が咲きましたよ」

城の植物園、その一角で育て始めたイチゴ。
美味しいし可愛いという身も蓋もない理由が始まりだったが、夫婦で育て始めたそれは順調に花をつけ、時期が来れば美味しいイチゴを食せることだろう。
麦わら帽子を被り、ジョウロを片手にはしゃぐオランジュの姿にメテオールは思わず苦笑してしまう。ふたりきりの時は、本当にいつでも無邪気で幼い少女のようだ。

「メテオールさん、イチゴが実ったらどうしましょう」
「そうだな……。アルブムに頼んでタルトを作ってもらうとか」
「!! 名案ですね!」

きらきらと星が飛び、うきうきと水を撒く。なんともまあ、分かりやすい。
きっとイチゴのタルトを目の当たりにした彼女は、今よりもっとにこにことしているのだろう。
そんなことを考えていると、ジョウロで散水していたオランジュがくるりと振り返った。

「メテオールさん」
「ん?」
「イチゴの花言葉、御存じですか?」

お花に詳しいあなたに訊ねるのは変ですがと笑うオランジュに、メテオールは軽く首を傾げた。
それを知らない、と捉えたのか彼女は頬を染めて照れくさそうに目を細める。

「尊重と愛情、あなたは私を喜ばせる、あとは……」

優しい声で紡げば胸が温かくなる。
イチゴの花言葉。そう、それは「幸福な家庭」。




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