Lucky 7



*花梨さん宅イナさん(グラエナ♂)お借りしました



そら、と花束を投げる。驚きながら受け取った彼に、クルックはイタズラ成功と言わんばかり胸を張った。

「クルック、どうしたんだこれ」
「やる。売っていたんだ」

ひとつひとつの花がボリュームに溢れ、花束となれば意外と迫力がある。同じ種類のようだが赤にピンク、黄色や白と色とりどりに構成されていて柔い香りが心地好い。
くるくると花束を回すイナを眺めながら、クルックが口を開いた。

「店主に、面白い話を聞いたんだ」
「話?」
「ああ、話だ。この花にあやかってつけられた言葉の話」

湿地を好む性質や葉の形がカエルに似ているからその名がつけられた。色は豊富だが、原種が黄金色に輝くことからバターカップとも呼ばれる。
抑揚のない言葉でつらつらと先程教わった受け売りを喋り、溜息をひとつ。

「クルック?」
「……買った理由はそれだけではない。イナ、お前に似合うと思って選んだんだ」

一輪花束から抜くと、彼の眼前に差し出した。

「ラナンキュラス、花言葉はとても魅力的。……私から見たお前は、いつだって魅力的だ」




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