Lucky 7



*ひふみさん宅九浦くん(★クチート♂)お借りしました。



言葉にするのは難しいのです。
どれだけ頭に知識を詰め込んでも、どれだけたくさんの言葉を知っていても。
あなたに贈るたった一言。それを紡ぐのは、とてもとても難しいのです。
だから、あなたに渡しました。真っ赤に咲いた菊の花を。
これ以上ない、私の心を代弁する花。この花のように上品に言葉を選ぶことは出来ないけれど、それでも胸に秘めた想いをかたちにしたそれは、あなたに届くでしょうか。

「紅い菊の花は、告白の花でもあるんです」

驚いたまま硬直しているあなたに、微笑みを。
一度は消えてしまった恋の火は、まだ消えていなかったのですから。

「九浦さん、あなたに会いたかった。あなたともう一度、お話したかった」
「薫ちゃん……」
「こうやってもう一度逢えたのは、奇跡でしょうか? 逢って、言いたかったんです」

花と一緒に握った手が、震えて止まらない。ずっと胸にしていた想いが、涙になって零れてしまいそうで。
泣いて言葉が出なくなる前に、言わせて欲しいのです。

「九浦さん。あなたを、あなたを愛しています。今も昔も、ずっと。ずっと」

紅い菊に雫が伝う。まるで、朝露のように。
紅い菊、私の心に秘めた言葉は「あなたを愛しています」。




Lucky 7