Lucky 7



*琴音さん宅歌奈ちゃん(★チルタリス♀)お借りしました



大気の水を奪う。奪って、奪って、全部を自分の力に変換する。
槍に収束した水の刃を纏わせて、一閃。ウォーターカッターと原理が同じそれで一気に仕留めて、ぐるりと槍を回せば目の前を塞いでいた敵はばったりと倒れ伏した。

「歌奈、怪我ない?」

振り返って首を傾げれば、歌奈はこくりと頷いてくれた。どうやら本当に怪我はなさそうだ。よかったよかったと槍を水に還せば、にゅっと歌奈の細い指がおれの頬を滑る。
ぱちくり、目を瞬かせれば離れた指についていたのはほんの少しの泥。

「泥、ついてたわよ。目の下とほっぺ」
「うわ、格好悪いなあ……歌奈の前で格好いいところ見せつける予定だったのに」

苦笑交じりに後頭部を掻けば、歌奈の頬がほんのりと可愛い色に色づいた。照れてる証拠だろう。抱きしめたいくらいに可愛い。
そんな顔を見て、あ、と声が漏れる。

「そうそう、歌奈にプレゼントがあったんだった」

一輪の花を包んだだけの簡素な花束。そこから花を抜くと、そっと歌奈の髪に飾る。
うん、予想通りよく似合う。

「ブーゲンビリアって花。歌奈の可愛さには負けるけど、いいでしょ?」
「なっ、なにそれ……」

一気に真っ赤になった。そんなところも可愛い。にししっと笑うと真っ赤な林檎のようなキスをひとつ。
君しか見えない。そんなおれの気持ちを代弁するにはもってこいの花が、歌奈の髪を彩ってきらきらと輝いていた。




Lucky 7