Lucky 7



*雪音さん宅ジャスミンさん(ビビヨン♀)お借りしました



傭兵が雇い主からプレゼントをもらった。
とは言っても、雇い主というのは過去の話だ。今ではその契約関係も切れ、身分の違いこそあるものの立場としては対等なものだから何ら問題はない。問題はないのだが。

「……いらなかったら捨ててくれ」

乱暴とも言える手つきで渡したのは青い花ーーブルースターの花束だ。
急に手渡されたジャスミンは不思議そうに眼を瞬かせていて、漸く自分が言葉足らずだったと気付いたガデューは軽く咳払いをした。

「前に、贈り物をもらったからお返し……というのも変だが、その、スミンに似合うと思って買った」
「ガデューさんが選んでくださったんですか?」
「変か?」
「いいえ。ちょっと驚いただけです」

普段こういうことをしない自覚は充分にあるから、彼女と視線を合わせられない。つっけんどんにもう一度花束を押し付け、ジャスミンの身体を抱きしめた。

「今だけ。……この一瞬が終わったら忘れてくれ」

花に込めた想いを胸に押し込めて。幸福な愛も、信じあう心も、いつかその手に掴めることを夢見ながら。




Lucky 7