Lucky 7



*さあやさん宅是朗くん(★テールナー♂)お借りしました



新CMのポスターが出来たらしい。マネージャーに見本をもらって、思わずうへぇと呻いた。
少し前の無理していた頃を思い出すような、ちょっと気障な表情で青い薔薇を差し出すワンカットなのだが、我ながら盛り過ぎていて笑う。というか、引く。
ただ、話のネタにはなるかなとA4サイズのポスターをもらって事務所を後にする。
今日は約束のデートの日だから気分は上昇傾向。定期的にリアルでも会えるようになってご満悦を隠せないのは単純な性格のサガだ。

「ぜろー!」

待ち合わせ場所でショルダーバッグの紐を握りしめる恋人の姿を見つけるとぶんぶんと手を振った。俺の声が聞こえたらしくて、ぜろはキョロキョロとしてから俺を見て、ふにゃっと笑ってくれた。なんだあれ、めっちゃ可愛い。

「仕事押しちゃって。待った?」
「ううん、今来たところ」
「……手が冷たい。待ってた?」
「……ちょっとだけ」

手を握りしめてジト目で確認すれば、観念したのか素直に答えてくれた。うんうんと頷いて手を離し、ふと先程のポスターが脳裏を過った。そういえば、薔薇は色によって意味が変わるらしい。

「ぜろ、」

優しく名前を呼んで、渡そうと思っていた一輪の薔薇を差し出した。

「俺と出逢ってくれた奇跡に、感謝を」

なんて、気障な言葉を吐けるのも、きみがずっと俺のファンだったと言ってくれたから。
青い薔薇に乗せた奇跡を永遠に続けようと心に誓いながら、俺は少し冷えた彼の手に花を贈った。




Lucky 7