Lucky 7 *雪音さん宅ジャスミンさん(ビビヨン♀)お借りしました あいつに会えたことは多分、幸せだったんだろう。俺はただの傭兵、奴は育ちのいいお嬢様。たった少しの期間だったが、色々あった。怖がられたり、逃げられたり。まあ仏頂面なのは認めるから、怖がられたのは仕方がない。だが逃げられるのだけは納得いかなかった。 ぱちり、目の前の焚き火が大きく爆ぜた。 「ガデューさん、考え事ですか?」 「……別に」 久し振りに再開した彼女もまた、俺と同じく新しい仲間と一緒にいた。当たり前だ、もう護衛の期間は終わっているんだから。 然も当然と言わんばかりに、彼女ーージャスミンは俺の隣を陣取った。相変わらず変わった奴だ。 「で、スミンは俺に何か用か?」 「いえ。ガデューさんを見掛けたので、何となくですよ」 ふふっと楽しそうに笑うそんな顔を見て、優しく甘い痺れが脳を走る。女にはあまり興味もなかったが、何故か彼女といる時は幸せが溢れていた。この感情を知らないと言うには、俺も年を取りすぎた。 「きっと俺は幸せだったんだろうな」 「え?」 「スミンと一緒に旅した時間が、だよ」 らしくないと頭を掻きながら火に薪を投げ入れた。この頬の熱は、この火のせいだと自分に言い聞かせながら。 |