Lucky 7



*雪音さん宅メテオールくん(ニャオニクス♂)お借りしました



あ、と風に飛ばされた帽子に手を伸ばす。
日除けに使っていたそれは、ふわ、ふわ、と風の赴くまま散歩をして、彼の腕の中に落ちた。

「探し物はこれ?」
「すみません、ちょっと強い風が吹いてしまって」

はにかみを浮かべる彼女のもとへ歩き、青年は帽子を被せた。
大きな麦わら帽子。それが彼女の顔に陰を作って不思議な光景を生み出す。
メテオールさん、彼女が呼び掛ける。鍔を両手でしっかりと押さえた姿は何処か幼くてどうした? と問い掛ける声も柔らかくなった。

「お花、風で散って雪みたいなんです」
「ここまで壮観だと絵でも描きたくなるな」
「ふふっ、では今度はご一緒に写生大会でも?」
「オランジュとなら楽しそうだ」

口の端に互いにキスをして、くすりと笑う。なんてことのない昼下がり。
風で舞う花びらを見上げながら、夫婦はいつまでもその光景を眺めていた。




Lucky 7