Lucky 7



うとうとと船を漕ぐ男を見つけた。
ここ数日忙しかったのか、なかなか姿を見なかった。フランに話を聞いたら、どうやら極東第一部隊総出の長期ミッションがあったらしい。エミールの眠りは深いらしく、隣に座った反動でソファーのスプリングが揺れても起きる気配はない。

「ねーえ、ルミールー。」

反応もない。どうやら本当に眠っているらしい。先程見掛けたコウタとエリナの疲弊具合を鑑みても、どうやらかなりの強敵だったようだ。いつもあれだけ賑やかなのに、眠っているとその面影は鳴りを潜めて。

「ほんと、黙ってたらイケメンなのにねー。」

ぼんやりと彼の顔を眺めながら呟いた。綺麗に手入れされ輝く金髪。整った顔立ち。悔しいけれど、格好いい。黙っていたら世の女性はころりと落ちてしまうに間違いない。まあ、あの暑苦しい性格も込みで彼の良さなのだが。
時刻はもうすぐ昼を指す。ミッションに出ている者たちは外で食事をしている頃だろう。当のオリエも空腹に耐えかねてラウンジまで来たのだ。ここで何も食べず午後のミッションに挑むのは本末転倒だろう。ムツミとふたり以外いない、広いラウンジで。

「お疲れ様、ルミール。」

労いと愛情を込め、その端正な睫毛が彩る瞼へ口づけを静かに落とした。





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