Lucky 7



がぎぃっ、と模造刀の刃がかみ合う。ぎりぎりと睨み合い、瞬間離れて再度間合いを詰めた。刃の雨を交わし、確実な一手を突きつけようとするも、相手の方が一枚上手だった。
ふ、と男の唇が弧を描き、気付けば喉元に峰が止まる。ああ、負けだ。

「ああっ、やっぱり勝てませんでした!」
「……だが前よりはずっといい、よくあの剣戟を避けたな。」
「ロンクーさんの教えが良いからですよ。」
「……そうか。」

そっぽを向いたその横顔は心成しか赤らんでいた。照れているのかな、などと思うと長いキルソードを鞘に収めてじっと此方を見てくれる。端整な顔立ちだなあ。

「ルフレ。」
「はい。」
「……どうした?」
「え?」
「俺の顔に何か付いているのか……?」
「あ、え、いや!格好良いなあって、その、思いました……」

言ってからしまったと口元を覆う。本音を思わず漏らしてしまった。かあっと頬に熱を感じ、視線を落とす。ちらりと上目遣いに視線を送れば、彼は先ほどまでの視線と打って変わり、ばたばたと視線を泳がせていた。
ロンクーさん、控えめに呼ぶと困ったような声が聞こえた。

「お、お前は……誰でもそうやって褒めるのか……?」
「そっ、そんなことはロンクーさんにしかしません!」

かち合った視線が絡み、またも顔が朱に染まる。ああ、しばらくこの螺旋からは逃れられそうにない。




Lucky 7