Lucky 7 *ロンルフとヴェイリズなのに旦那達が仲良しこよし。 「戦局を変えます!」 彼女の声が聞こえた。随分と遠くで魔術の光が煌く。ああ、綺麗だ。 ぼうっとその様を見詰めると、背中合わせにいた男の怒号が飛ぶ。ぼさっとするな。 解っている。だが、お前だって勇ましい妻の姿を見たらきっと見惚れてしまうだろう。皮肉を胸に秘め、足並みを揃えて斬りかかる。切っ先から黒い靄(もや)が飛び散った。 屍兵も残り少ない。遠くでまた、けたたましい魔術の光が輝いた。まだ、無事だ。ルフレの傍には黒い装束に身を包んだ呪術師がいた。サーリャか、あの熱狂的なルフレ信者が付いているならば問題ない。 「おいロンクー!前に集中しろっての!」 再度、怒号が飛ぶ。相も変わらず煩い男だ。柄を握り直し、目の前から襲い掛かる屍兵を薙ぎ払った。砂漠独特の灼熱の息吹も口元が煩わしいくらいであまり何も感じなかった。 「解っている。」 「解ってねーから言ってるんだっての、死ぬぞ!」 死ぬ気などさらさらない。不意に口元が緩い孤を描く。死ぬ? ……ああ、何度だって言おう。死ぬ気なんてない。 「……ルフレを残して、死ぬなんて御免だ。」 |