Lucky 7 「ギムレーを、この世から葬り去ります。」 その言葉だけは、聞きたくなんてなかった。其れは即ち、永久を誓った生涯の伴侶がこの世から存在しなくなると言うことを告げているからだ。 がつん、頭を鈍器で殴られた気分に陥る。 何か、何か、策はあるはずだ。 周囲を見渡せば皆、絶望的な顔をしていた。誰も、これ以外の策を思い浮かべることすら出来なかったのだろう。 「行くな……」 「ロンクーさん、済みません……本当は、フェリアに一緒に……行きたかった……!」 歪んだ笑顔の奥、瞳が揺れたように見えた。 妻らしいことを何一つ出来なくて済みません、酷く悲しそうな顔でそう呟くルフレに首を振った。違う、そんなことを言わせたいんじゃない。これは、恐らくだが、この軍の総意だ。 「お前は……ルフレ、お前はこんなこと……望んでいないだろう!?」 激情に任せた言葉は思わず語尾が震える。ルフレの小さな肩がぴくりと動いた。 周囲の目など気にする余裕すら失せた。詰め寄り、怯える彼女の肩を掴んで視線をかち合わせる。 「俺たちにルフレのいない世界を生きろと言うのか!冗談じゃない、自分勝手も程々にしろ!」 「で、も……こうしないと、世界は……!」 ぐっと奥歯を噛み締める。ふざけるな、声を大にして叫びそうになった。自分より小さな身体を掻き抱いて行くなと、ここにいろと、叫ぶ。 邪竜などに、大切な女を奪わせるものか。 |