conferma d'amore
週末から3日程北部のリグーリア州まで出張暗殺していたせいで、今夜帰宅してプロシュートに会うのが3日振りだった。たった3日なのにとても長く感じていて、家の玄関ホールで漸く会えたことに喜び狂って、帰ってきて早々プロシュートに抱きつけば、熱いキスと抱擁で迎えてくれた。服を脱がされながらベッドまで移動すると、べったり絡み合ってお互い息を乱しながら求めあった。
リグーリア州の暗殺案件では、泊りでイルーゾォと一緒だったせいかプロシュートは私のことを心配してくれていたみたいで、正常位で私の中に自身の質量の増した性器を深く挿入しながら、「こんな風にあいつに抱かれてねェよなァ?」と聞いてきた。
「んっ……プロシュートが、護身用にッ、あっ……くれたあの……はぁ……ベレッタで、脅したものッ……んっ……大丈夫だったよ……」
プロシュートに気持ちの良いところを何度も突かれながら、息も絶え絶えに答えた。
前に武器商人を暗殺したついでにハンドガンやライフル、その他の銃器と弾薬、手榴弾などを拝借してアジトで管理しているのだけれど、私がイルーゾォと遠征に行くのに、プロシュートがベレッタ・ナノのハンドガンと偽造した銃の所持許可証を持たせてくれたのだ。
「プロシュートに毎晩抱かれまくってんだろ?おれにも抱かせろよ」と迫ってきた変態色ボケイルーゾォに、ショーパンのお腹のところに挟んでいたベレッタ・ナノを取り出して見せて、「ダブルアクションだから狙いが定められない。間違えてタマ撃っちゃうかも」と怖い脅しをすれば簡単に引き下がってくれて助かった。
「あのクソ野郎、まだナマエに気があんのか」
プロシュートは不機嫌そうに言って、腰の動きを止めてしまった。
「ただヤりたいだけだろうから、気にしなくていいよ。ねえ、やめないで」
「無理だ。自分の女が狙われてるとなりゃあ、気になるだろーが」
「私はもう強い女だよ?自衛くらいできるよ?ねぇ、お願い。3日も会えなかったから、プロシュートが堪らなく欲しいの」
膣に力を入れて、それからふっと力を抜いて中を収縮させれば、プロシュートは吐息を漏らして感じてくれた。
「おい、今のはなんだ?すげー締め付けられたが、どこで覚えたんだ?」
「雑誌で見たの」
正直に答えた。気まぐれで買った女性誌にセックス特集が組んであって、興味本位で試してみようと思ってやってみただけだった。プロシュートは本当に感じてくれたみたいだけど、「どこで覚えた」という言葉に疑いを向けられていることに気づいた。
「本当か?なあ、浮気なんかしてたらッ、どうなるかッ、わかってるッ、よなァッ?」
プロシュートは言葉を切る毎に、腰を強く打ち付けて、奥まで私の中を乱してくる。プロシュートの激しい動きに体が揺れ、中がじんじん熱くなってくる。
「あっ、プロシュート、のことが、凄く好き、なのに、そんなこと、しないからァッ」
「ナマエ、オメーのことは信じてるからな。裏切んなよ」
「うんっ……あっ、そこ、いいのッ」
「あぁン?どこがイイって?」
「そこ……プロシュート、あにきぃ……あ、んんっ、そこっ、もっと、おくぅッ」
また癖で兄貴と言ってしまったことに気づいたけど、「ここがイイのか?」とプロシュートは私の失言を拾わないで気持ちいいところを突き続けてくれた。前に兄貴兄貴言って果てちゃった時も、プロシュートは優しいから触れないでくれた。でも、流されるのも凄く恥ずかしいから逆に「兄貴と言うな」って指摘されたかった。そしたら、甘える時にどうしても兄貴って言いたくなっちゃうとても恥ずかしい病癖があることを伝えられる。
「うんっ……そこ、いいの……」
「オメーの体はイイところだらけだなァ?」
プロシュートはニッと笑いながら、私の頬を撫でてくれた。こうやってプロシュートは眼を合わせてくるから凄くヤだ。ヤだとはイイ方のヤだで、こういう笑顔をセックス中に上から振りかけられると眼に焼き付くし、胸がドキドキして感じやすくなってしまう。そのドキドキで、プロシュートに恋してるって再確認させられてるみたいだし、プロシュートの笑顔は愛情の籠もったものだから、愛されてるって感じる。だから、その笑顔は反則。肉体的かつ精神的に愛されて、脳が蕩けてしまいそう。
「イキ、そう……」
「おい、オレより先にイク気か?」
「じゃあ、いっしょに、イこ?」
「ああ」
プロシュートに強く擦られ続けて中が甘くひりつく。もうイキそうだけど、必死に耐えてプロシュートがもっと気持ちよくなるまで待った。
プロシュートは私に折り重なるようにして肌を密着させると、私の頭を両手で固定してキスをしてくれた。腰を動かしながらのキスは凄く激しくて、獣のように口内を貪られて益々感じてしまう。
プロシュートは唇を離して私の首元に顔を埋めると、「ハァ……出そうだ」と囁いた。脳に響くような低くて掠れたえっちな囁き声に私ももう我慢の限界だった。
「私も、イッちゃ、ああッ、イッっ……」
*
ベッドの中でプロシュートの腕に抱かれながらリグーリア州がどんなところか話していた。仕事の話はあまりしないのだけど、自分が行った土地の話は共有したくて子細に話したくなるのだ。
「気候もこっちと似ててね、食事が凄く美味しくて、夜はネオンが綺麗なの」
「食事は一人か?朝から夜までアイツと一緒だったのか?」
プロシュートは私の髪を梳きながら聞いてくる。プロシュートがいつもなんとなしに髪に触れてくれるのが好きで、そういう時、私はより穏やかな気持ちになれる。
「ずっと一緒ってわけじゃなかったよ。イルーゾォは夜はナンパに忙しくしてたもの」
「だが、夜以外一緒だったってことだろ?」
夜以外一緒なら別にいいと思うけど、プロシュートは私とイルーゾォが一緒に行動すること自体が余程嫌らしい。出かける前にハンドガンを渡してくれた時、「基本は脅しに使えばいいが、撃つなら膝を狙え」と本気で言っていたのを思い出した。
「そうだよ。ねえ、嫉妬してくれてるの?」
「嫉妬?まあ、嫉妬か……」
「えへへ。嫉妬は嬉しいかも……」
嫉妬も愛だと思ってるから、プロシュートみたいな自分に自信がある人が嫉妬してくれるのは嬉しいかもしれない。でも、私はプロシュートのことが大好きなのにそれが伝わってない気もしてちょっと悲しい。
「嬉しがるところじゃあねーだろ。オレがどれだけナマエのことを愛しているかわかってねーだろ?」
「え?プロシュートの愛はよく感じてるよ?」
人から愛された経験がない私でも、プロシュートは確かに愛だとわかるような言葉と行動を私に施してくれていると思っている。
「プロシュートこそ、私がどれだけプロシュートのこと愛してるかわかってないよね?」
「んだと?オレだってオメーの愛はよく感じてるんだぜ?」
「本当?」
私がプロシュートに伝わるような言葉や行動を示した覚えがなかった。勿論、普段から好き好き言ってるけど、それは愛とは言いがたいと思う。
「ああ。オレのことを愛してるのは伝わってるが、オレの愛はオメーには伝わってねぇだろーな」
「ええ?だから、伝わってるよ?だって、私、凄く幸せなんだよ?プロシュートのお陰で心が穏やかなの」
「幸せなのか?」
「うん。プロシュートのお陰で幸せだよ」
「オレに愛されて……ってことか?」
「うん」
「ざけんな。オメーはどうして、そんなに……」
プロシュートは言葉の末尾を濁して、私の頬をつねってきた。
「いひゃい。なんへこんなことするの?」
お互いの愛が伝わっているか確認して和やかな空気だったのに、突然プロシュートは顔をしかめて怒り出してびっくりした。この関係になる前からプロシュートは突然怒ることがあったけれど、今回のは特に理解できない流れだった。
「オメーが悪魔みてえなこと言うからだ。本当にふざけんじゃあねーぞ」
「いにわかんひゃい」
ムカついてプロシュートの頬をつねろうとしたけど、前に顔を人差し指で突いただけで怒られたのを思い出してやめた。その代わりにつねってくるプロシュートの手を掴んでやめさせようとするけど、びくともしない。
「頬の肉も柔いな」
「ぷろひゅーとのばひゃ」
「馬鹿はオメーだ。それ以上悪魔の囁きでオレを狂わせるな」
「もうくりゅっへる」
プロシュートを睨みつけながら言えば、パッと頬をつねる指を離してくれた。
「夕飯作ってやるから、そこで寝とけ。疲れてんだろ?」
プロシュートは半身を起こすと、部屋の掛け時計を見やった。私も釣られて時計を見るとまだ18時で、いつも20時頃に夕飯を食べてるからちょっと早めの夕飯になりそう。でも、眠いしお腹も空いてるから凄く助かる。
「うん。ありがとう。あのね、今トマトソースのパスタが食べたい気分なの。いつもみたいに玉ねぎ少なめで、パスタは細めなのがいいな」
「だろうと思ってソースは既に作ってあるぜ?ほかにもサラダと副菜作ってやるからちゃんと食えよ。出来るまでは寝とけ」
「楽しみにしてるね」
「ああ。期待して待ってろ」
プロシュートは私の頭にキスを落とすと、床に脱ぎ捨てた服を拾いながら全裸で部屋から出て行った。プロシュートの作る料理は本格的で美味しいから楽しみだ。
気分よくプロシュートが寝ていたところにコロリと転がって、プロシュートの枕に顔を沈めた。プロシュートが使ってる清涼な香りのシャンプーと、洗濯洗剤の花の匂いがして、凄く幸せな気持ちになる。遠征中のホテルではひとりで寂しかったから、次からプロシュートの使用済み枕カバーをお泊りリストに入れようと思う。