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ソフィア城への行軍中お腹が空いた。次の休憩は多分野営地を見つけてからになるだろうから、かなり先のことだ。我慢できそうにない。
飲み水で口の中を潤してから、食料袋からかたいパンを取り出して、かぶりついた。ここ最近飢饉が続いているから一気に食べるわけにはいかない。半分くらい残しておこう。
そう思ってたのに我慢できなくて気づいたら半分以下になってしまった。

「お、ちょうどいいねぇ。それ俺にもくれる?」

先に歩いていたはずのパイソンが振り向いて私に気づくと数歩こちらに戻ってきた。私は歩みを止めパンをゆっくり咀嚼していて、断る文句を言う余裕がなくただ首を横に振った。しかし彼は気にすることもなく両手で私の両手首を掴むと、自分の口元に近づけさせ、そしてパンにかじりついた。まるで私が彼に食べさせているみたいな構図になっている。
呆気になって見ていると、彼はそのまま全て平らげてしまった。しかも 最後の一口は私の指まで噛んだ。

「ごちそうさん」

満足そうに少し口元をあげて彼はのろのろと先へ行ってしまった。一方私は唖然と立ち尽くしていた。田舎娘に今のは刺激が強すぎた。
気づいたら私はしんがりになっていたけれど、しばらくは追いつけなくていいと思った。


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