sylvain
特務機関のアンナさんが、日焼け止めという、肌を焼いてしまう光から皮膚を守る為の塗り薬を売ってくれた時に、「男の人の手の方が大きいし、体温が高い分塗りやすくていいわよ」と言うから、最近付き合い始めてて同じ世界から一緒に召喚されたシルヴァンくんに頼んだ。
シルヴァンくんは私を誰もいない岩場まで引っ張ってきて、時間をかけて私の背中や肩などに日焼け止めを塗り続けてくれて、緊張や摩擦効果もあって上半身がぽかぽかになった。
恥ずかしいから、ササッと塗って欲しかったけど、それが言えなくて、いつ終わるのかとドキドキしながら待っていた。
「これくらい塗れば大丈夫かな?じゃあ、下もやろうか?」
「し、下も?」
「下だけ日焼けしたら嫌だろ?」
「じゃあ、お願い……」
シルヴァンくんはしゃがんで片脚ずつ日焼け止めを塗ってくれた。
背中を触られていた時もドキドキしてたけど、下は普段触られるところじゃないから特に緊張していた。
お尻の近くまでシルヴァンくんの手が上ってくる度に少しは身構えていたけど、流石のシルヴァンくんもお尻は触らないよね、と思って黙っていた。
けど、予想は外れて遂にお尻までシルヴァンくんの手が伸びてきた。
「シ、シルヴァンくんっ!?」
「ほら、こことか水着の中も日焼けするからさ」
そう言いながら、水着の中まで手が伸びてきて、円を描くように日焼け止めを塗り込まれていく。
背中を触られた時から胸が高鳴っていたけど、もはや心臓が爆発しそうな程、脈が速まってるし、恥ずかしくて死んじゃいそう。
「なまえのここは柔らかいなあ」
ムニムニとお尻を揉まれて恥ずかしさに眼がグルグル回ってきて、岩場に深くもたれた。
「シルヴァンくん、そこ、やだ……かも」
「あ、駄目だった?わりいな。じゃあ、ここはやめて前にしようか」
「前?前は自分でできるよ?」
「そうか?」
シルヴァンくんは誤魔化すように言いながら私の体を反転させてくるから、私は岩場に背中を預けて、シルヴァンくんと向き合う形になった。
シルヴァンくんはフリルからはみ出していた私の胸の上に日焼け止めを垂らすと、日焼け止めを海パンのポケットにしまい、サングラスを頭の上にかけ直してニコッと笑った。
シルヴァンくんの笑顔に見惚れていると、ズボッと下から水着の中に両手を入れられて、胸の上から垂れてくる日焼け止めを胸全体に伸ばすように、胸の形に沿って円を描くように塗られていく。
いよいよ、これは日焼け止めを塗るだけの行為じゃないことに気づいた。
「シルヴァンくん、だめだよ……」
「そんな赤い顔で言われても説得力ないぜ?俺のこと好きなんだよな?」
「うん……でも、いつも手繋いだり、軽くキスするだけだったから……まだ、こういうのは……」
「じゃ、今日はキスしながら互いの体を触り合わないかい?せっかく南国の美しい浜辺に来たんだ。景勝の地で楽しい思い出を作りたくないか?」
「楽しい思い出は作りたいけど……あっ……」
変なところにシルヴァンくんの指が引っかかり、ピンと弾くように不自然に擦られて、胸が揺れるのを感じた。
「どうしたんだ?」
「し、しらない!」
「知らないって何が?」
「わかんないもん……やっ」
シルヴァンくんにジッと見られるのが嫌で、顔を背けたら首筋にキスをされた。首に触れられるのはなんだかくすぐったかった。
「なまえ、俺も日焼け止めを塗って欲しいところがあるんだけど、いいかい?」
耳元で熱い吐息を震わせる色っぽいシルヴァンくんに胸が高鳴ったけれど、徐に海パンをずり下ろすのを見て思わず平手打ちをしてしまった。