il prezzo dell'avidità
※ギアッチョ視点
※夢主妊娠
「きゃあああああああああ」
小便しにアジトのバスルームの前まで行けば、使用中だったらしく、中からナマエの叫び声が聞こえてきた。
何事かという心配よりも、尿意がやべえから早く出て欲しく、扉を叩いた。
「叫んでねえで早くでろよォ〜!オイ!聞いてんのかァ〜?」
中から返事はなく、暫くするとカチャリと鍵の開く音がして中からナマエが出てきた。
涙をだらだらと顎に滴る程に流し、アイメイクが落ちて眼の周りが真っ黒だ。
流石に只事ではないと思ったが、生憎膀胱が破裂しそうで取り合っている余裕はない。
「早くそこをどけよォ!」
「妊娠したッ!」
「は……?ハァァァァァアア〜ッ!?」
「ほら、これッ……!」
ナマエが妊娠検査薬をオレの顔の前に突き出してきやがった。
「オオオイ!ンなもん突き出すな!汚ェだろ〜がよォ〜ッ!」
「ギアッチョ、私、妊娠したのッ!」
「わかったから、そこを通せよ!」
ナマエが妊娠したのはそれなりに驚いたが、今はオレの尿意の方が深刻だ。いい加減扉の前を塞ぐナマエに痺れをきらして、ナマエを押しのけてバスルームへ入った。最悪なことにオレが用を足している間、ナマエは扉の外でずっとオレに話しかけてきた。「ピル飲んでたのに有り得ない!処方箋を出した医者を訴えてやる!」だの、「プロシュートに妊娠させられた!許さない!」だの、泣きながら怒り狂っていた。
手を洗ってバスルームを出ると、ナマエは胸元に手を当て深く息を吐き、不安げな顔でオレを見つめてきた。ナマエが急に黙って相手の眼を見る時、それは必ず嫌な知らせを言う時だ。
「なんだァ?急に黙るのは怖ェェからやめやがれ!」
「……生理が遅れてたし、眼が霞んで日付の読み間違いしたから妊娠を疑ったの」
「だからなんだよッ!」
「ギアッチョの子かも……」
「は……?」
「ほら、2週間前に私が酔っ払って帰れなくなった時、家まで送ってくれたよね?あなたそのまま泊まっていったし……私、起きたら全裸だったから……」
「それは勝手におめーが脱いだだけだろーがッ!オレが仲間の、しかもあのプロシュートの女に手を出すわけねーだろ〜がッッ!ざけんなよッ!」
「じゃあ、プロシュートの子だ……病院とプロシュートを訴えてやるッ!」
「落ち着けって!」
実は事情を知っているだけにナマエを宥めないわけにはいかなかった。
ナマエが妊娠したのは必然だった。何故ならナマエが飲んでるピルはただのサプリメントだからだ。すり替えたのはオレだ。
ナマエとの子供が欲しいとよくオレに言っていたプロシュートから数ヶ月前に頼まれてのことだった。お陰でBMWのオートバイが手に入った。
罪悪感はねェ。友達のナマエはこの仕事に向いてねえから、さっさと子供作って育児に専念している方がずっと性に合っている。その方がナマエも幸せだろう。
「私、子供なんて欲しくなかった……!堕ろす……!」
本人は嫌がっているようで、その気持ちは少しわかる。職業柄、子供を持つことにはリスクがあるからだ。だが、オレたちチームが協力すればうまくいくはずだ。
「それはプロシュートに殺されるからやめとけよ!なあ、プロシュートの子供を産むのは女の憧れみたいなところあんだろォー?」
「そんな憧れはない!私はただプロシュートと毎日セックスがしたいの!子供ができたらそれどころじゃなくてセックスできなくなっちゃう!子供は邪魔なだけ!」
「……お幸せにな」
ナマエが子供を欲しがらない理由が思っていたのと全然違ったが、まあその理由なら何も問題はねえだろう。
泣き喚くナマエを宥めながらリビングに戻ると、ナマエはソファに座るプロシュートに向かって酒棚から手当たり次第に酒瓶を投げつけ始めた。
「オイ!急になんだ!?」
プロシュートは器用にも酒瓶を宙で3本受け止めたが、他の酒瓶は足元で割れたり、ペッシの顔面に当たってペッシがメソメソと泣き始めた。ホルマジオに至ってはプロシュートがテーブルに置いた酒瓶を開けながら「やってやれ!」とナマエを煽り始めた。
「私、妊娠したの!プロシュートの馬鹿!馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿ァッ!」
「お、おい、やめろって」
BMWの件があるから流石にナマエが暴れるのを後ろから押さえた。
「ナマエ、本当に妊娠したのか……?」
「したの!もう、最悪!ピルが効かなかったから病院を訴えてやる!」
「待て。オレはずっとおまえとの子が欲しかった。オレは嬉しいよ」
「プロシュートの子である確証はないよ!でも、あなたにムカついてしょうがないの!」
「……なんだと?」
意味ありげにオレの方を振り返るナマエにプロシュートが顔を険しくした。
ナマエの魂胆はわかってる。プロシュートを精神的に罰する為にオレを巻き込みやがった。なんて邪悪な女だ。
「勘弁しろよォォ〜ッ!オレがおめーみたいな女と寝るわけねーだろ!そうだよなァァッ!?プロシュートッッッ!!」
「そーいや、ナマエはオメーの話ばかりするな……BMW返しやがれッ!!」
「いったい何の話!?」
「そいつはナマエのピルをサプリメントとすり替えたんだよッ!」
「オイ!それはおめーに頼まれて──」
「なんで!?ギアッチョの馬鹿ッ!信じらんないッ!」
「オレの話を聞けってんだよォォッ!」
ナマエの怒りの矛先が急にオレに向けられ、話が拗れた。
この後ふたりの誤解を解いた後も、「BMW」と言ってプロシュートが事あるごとにオレを使い、プロシュートと口をきこうとしないナマエを説得する面倒な役割を引き受けるハメになり、仲を取り持った後もベビー用品の買い出しや臨月のナマエの手脚のマッサージまでやらされた。
※夢主妊娠
「きゃあああああああああ」
小便しにアジトのバスルームの前まで行けば、使用中だったらしく、中からナマエの叫び声が聞こえてきた。
何事かという心配よりも、尿意がやべえから早く出て欲しく、扉を叩いた。
「叫んでねえで早くでろよォ〜!オイ!聞いてんのかァ〜?」
中から返事はなく、暫くするとカチャリと鍵の開く音がして中からナマエが出てきた。
涙をだらだらと顎に滴る程に流し、アイメイクが落ちて眼の周りが真っ黒だ。
流石に只事ではないと思ったが、生憎膀胱が破裂しそうで取り合っている余裕はない。
「早くそこをどけよォ!」
「妊娠したッ!」
「は……?ハァァァァァアア〜ッ!?」
「ほら、これッ……!」
ナマエが妊娠検査薬をオレの顔の前に突き出してきやがった。
「オオオイ!ンなもん突き出すな!汚ェだろ〜がよォ〜ッ!」
「ギアッチョ、私、妊娠したのッ!」
「わかったから、そこを通せよ!」
ナマエが妊娠したのはそれなりに驚いたが、今はオレの尿意の方が深刻だ。いい加減扉の前を塞ぐナマエに痺れをきらして、ナマエを押しのけてバスルームへ入った。最悪なことにオレが用を足している間、ナマエは扉の外でずっとオレに話しかけてきた。「ピル飲んでたのに有り得ない!処方箋を出した医者を訴えてやる!」だの、「プロシュートに妊娠させられた!許さない!」だの、泣きながら怒り狂っていた。
手を洗ってバスルームを出ると、ナマエは胸元に手を当て深く息を吐き、不安げな顔でオレを見つめてきた。ナマエが急に黙って相手の眼を見る時、それは必ず嫌な知らせを言う時だ。
「なんだァ?急に黙るのは怖ェェからやめやがれ!」
「……生理が遅れてたし、眼が霞んで日付の読み間違いしたから妊娠を疑ったの」
「だからなんだよッ!」
「ギアッチョの子かも……」
「は……?」
「ほら、2週間前に私が酔っ払って帰れなくなった時、家まで送ってくれたよね?あなたそのまま泊まっていったし……私、起きたら全裸だったから……」
「それは勝手におめーが脱いだだけだろーがッ!オレが仲間の、しかもあのプロシュートの女に手を出すわけねーだろ〜がッッ!ざけんなよッ!」
「じゃあ、プロシュートの子だ……病院とプロシュートを訴えてやるッ!」
「落ち着けって!」
実は事情を知っているだけにナマエを宥めないわけにはいかなかった。
ナマエが妊娠したのは必然だった。何故ならナマエが飲んでるピルはただのサプリメントだからだ。すり替えたのはオレだ。
ナマエとの子供が欲しいとよくオレに言っていたプロシュートから数ヶ月前に頼まれてのことだった。お陰でBMWのオートバイが手に入った。
罪悪感はねェ。友達のナマエはこの仕事に向いてねえから、さっさと子供作って育児に専念している方がずっと性に合っている。その方がナマエも幸せだろう。
「私、子供なんて欲しくなかった……!堕ろす……!」
本人は嫌がっているようで、その気持ちは少しわかる。職業柄、子供を持つことにはリスクがあるからだ。だが、オレたちチームが協力すればうまくいくはずだ。
「それはプロシュートに殺されるからやめとけよ!なあ、プロシュートの子供を産むのは女の憧れみたいなところあんだろォー?」
「そんな憧れはない!私はただプロシュートと毎日セックスがしたいの!子供ができたらそれどころじゃなくてセックスできなくなっちゃう!子供は邪魔なだけ!」
「……お幸せにな」
ナマエが子供を欲しがらない理由が思っていたのと全然違ったが、まあその理由なら何も問題はねえだろう。
泣き喚くナマエを宥めながらリビングに戻ると、ナマエはソファに座るプロシュートに向かって酒棚から手当たり次第に酒瓶を投げつけ始めた。
「オイ!急になんだ!?」
プロシュートは器用にも酒瓶を宙で3本受け止めたが、他の酒瓶は足元で割れたり、ペッシの顔面に当たってペッシがメソメソと泣き始めた。ホルマジオに至ってはプロシュートがテーブルに置いた酒瓶を開けながら「やってやれ!」とナマエを煽り始めた。
「私、妊娠したの!プロシュートの馬鹿!馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿ァッ!」
「お、おい、やめろって」
BMWの件があるから流石にナマエが暴れるのを後ろから押さえた。
「ナマエ、本当に妊娠したのか……?」
「したの!もう、最悪!ピルが効かなかったから病院を訴えてやる!」
「待て。オレはずっとおまえとの子が欲しかった。オレは嬉しいよ」
「プロシュートの子である確証はないよ!でも、あなたにムカついてしょうがないの!」
「……なんだと?」
意味ありげにオレの方を振り返るナマエにプロシュートが顔を険しくした。
ナマエの魂胆はわかってる。プロシュートを精神的に罰する為にオレを巻き込みやがった。なんて邪悪な女だ。
「勘弁しろよォォ〜ッ!オレがおめーみたいな女と寝るわけねーだろ!そうだよなァァッ!?プロシュートッッッ!!」
「そーいや、ナマエはオメーの話ばかりするな……BMW返しやがれッ!!」
「いったい何の話!?」
「そいつはナマエのピルをサプリメントとすり替えたんだよッ!」
「オイ!それはおめーに頼まれて──」
「なんで!?ギアッチョの馬鹿ッ!信じらんないッ!」
「オレの話を聞けってんだよォォッ!」
ナマエの怒りの矛先が急にオレに向けられ、話が拗れた。
この後ふたりの誤解を解いた後も、「BMW」と言ってプロシュートが事あるごとにオレを使い、プロシュートと口をきこうとしないナマエを説得する面倒な役割を引き受けるハメになり、仲を取り持った後もベビー用品の買い出しや臨月のナマエの手脚のマッサージまでやらされた。